Sugawa Mika のブログ

日々のこと、 生きたい世の中のこと、 演劇のこと

★2017年おででこ情報★http://odedeko.com/
★芦見谷芸術の森★http://odedeko-kyoto.blogo.jp/

 三月弥生もあっという間に春分の日。日差しが明るくなると気持ちが明るくなる。そんな自分に気付く事がまた気持ちを上げてくれる。自分も地球に繋がってるちっぽけな生き物だなと安心する。そして、芦見谷に行きたくなる。半年前の秋の写真で恐縮ですが、ずっとアップしたかった美しき京北の写真を。今しないともう本当にお蔵入りに成りそうで・・・
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 この収穫の風景は、京北山国地区で合鴨農法でお米作りをしている小谷口さんご一家。この写真は見にくいですが、お膝に息子さんが座っています。親子で仲良く稲刈り機に同乗するって最高でしょ?!奥さんも軽トラで行ったり来たりお忙しい様子。一家総出の収穫作業良いよね~。
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合鴨農法をするその理由はつまり、農薬をいかに使わずにお米作りするかと言う挑戦です。
20年前京北では、小谷口さんの父上がたった一人で始めたそうです。
IMG_20161016_115951周りから色んな中傷が有ったそうです。変人扱いだったと聞きました。農薬を一切使わないなんて、病気が発生して他の田んぼにうつったらどうするんだ!とか。農薬を使わず合鴨に雑草を食べさせる農法は、一般的に市販されているお米よりも手間暇もかかって価格も高い。合鴨がカラスに襲われたりもするそうです。そして農薬を沢山使う栽培方法に比べると、収穫量がやや落ちるのだとか。でも合鴨農法に拘るところに確たる哲学を見る。目指すは量より質。今や京北でも合鴨農法の仲間がどんどん増えて、このお米のファンが増えて、ブランド米に成長しているんだって。凄いね~
(と書きましたが、上記若干訂正いたします。正しくは、当時始めたのは10軒ほどあったが、合鴨農法は農薬使わない分大変手間がかかるが、収穫量が落ちることなどから少しずつ離脱する農家さんがあり、今は3軒の農家で合鴨農法を頑張っているとのことです。)

収穫祭で頂いたお米がつやつやで甘かったこと!合鴨汁も美味でしたね~

 初めての事を進める人は、向かい風の強風の中を行く。恐らくどんなジャンルでも、人がやらないことを始める人は孤独だろうと思います。でもそうせずにはいられないから孤独でも進む。
小谷口さんの父上、収穫祭のときに拝見しましたが、小柄でにこやかな方でした。全然力んでなくてカッコ良いのは…自然の中で、お天気を相手にしている人たちが持つ達観?ゆったり感?

以前アラスカに行った時のことを思い出す。アンカラに着いたは良いけど、悪天候で飛行機が飛ばず、それ以上先に行けず何時間も足止めを食った。いい加減待ち疲れて、「いつに成ったら飛ぶの?」と聞いたら、 What? I dont know?~ と言う感じ。そりゃそうだわね、相手はお天気なんだから。特にアラスカは頻繁に悪天候で飛行機が飛ばなくなる。日本のビジネスマンが、悪天候で飛行機が飛ばずに、イライラしてコンプレして、最初は凄く騒ぐけどそのうちぐったり疲れて大人しくなるって聞いた・・・(笑)


実は明日京都に行きます。右京区役所で、2016年度の芦見谷芸術の森での活動報告しに行きます。
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2016年度の、芦見谷での一連の活動は、有難いことに、右京区のまちづくり支援事業の一つに採択されました。
右京区京北地域を盛り上げる一つの活動として認めて頂けて、素直に嬉しいです。

大いに勇気を貰いました。折角後押しして貰ったので、2017年度も着実に継続して行きたい。すでに幾つかの企画を年間スケジュールで出しています。

明日はその計画の発表もしてくる予定です。
 
先ずは、GWに空間造りの第五弾やります!そしてピースリーディングもやります! 五月の芦見谷は美しいですよ~ 詳細はodedeko.com


これなんだ? な~んだ?

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わかりますか?この艶々となまめかしい様。これがかの有名な北山杉天然しぼりの床柱です。
中川の里の中田さんの倉庫です。本当に美しいですね。温度湿度の管理が大変なんだと思うのです。
中田さんは、杉林の中での森の音楽会を毎年開いている方で、お爺さんが接ぎ木でしぼり丸太の生産方法を見つけたという、まあ北山丸太の歴史の一部のような方です。このご縁を繋いでくれたのが、2000年にNYに2週間行った時、同じ宿に泊まっていた、建築の勉強をしに来ていた田中さん。活動拠点は彼女は大阪、私は東京だから、その後会うことも無く、ただ年賀状のやり取りは続いていました。そして、昨年の夏、芦見谷の企画を案内したら、彼女本人は行けない代わりに、中田さんに連絡してくれて現地を訪ねていただきお会いしたという経緯。
 2000年のNY,911の前年です。貿易センタービルに行きましたね。まさか翌年あんな事が起こるとは思いもしません。その頃は私も彼女も、共に行ったガランちゃんもまだ若くて、みんな大いに青臭く人生に悩んでいた。今も中身はさほど変わらない気もするけど、むやみに悩まなくなったのは年の功だろう。その時の宿が妙な感じでちょっとオカルトチックだったけど、まあそれは又の機会に。つまり年賀状のやり取りって馬鹿に出来ないってことなんだ。繋がっていたいとあなたが思うなら出し続けると良い。他にも年賀状だけになってるご縁はいくつかある。去年のアゴラの「火學お七」に、10年ぶりに現れてくれたダンダンも、彼女が芝居を辞めて結婚して母になり、もう忙しくて全く会えてなかったけれど、去年会えたし。私が芦見谷に連れて行った最初のお友達だったわ・・・前の彼氏は連れて行った後別れたな~

話が飛びましたが、この艶々の床柱がもう一度日本のお家にもれなく必需品で備えられる日が帰って来ても良いと思うな~


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 この素敵な内装のカフェは、「さるうや」 ある時期東京で共演した千葉君のお店。なかなかにお洒落です。結構流行ってます。場所は京都の東です。鴨川より東です。京都の説明下手ですいません。えっと京阪の駅が近くでした。下鴨神社近くでした。千葉君は芦見谷こけら落としにも来てくれました。彼は才能のある舞台俳優でしたが、今やオーナーです。また俳優に戻るかも知れませんけどね?

 ここのところ京都にちょくちょく行くように成って、どうやら私は幸せです。
 そして言葉にすることを忘れがちだけれど、たくさんたくさんたくさんの皆さんのお陰様で芦見谷の企画を進めています。一緒に知恵を絞ったり力を貸してくれる人が居る。心強いです。本当に有難うございます!


 

お久しぶりです~諦めてません個人ブログ。辞めません。
一寸ずつ情報再発信ですが、先ずは明日のご案内です。

★3月12日(日)おででこのワークショップ発表会★
詳細は、➡おででこワークショップ情報 を参照ください。

前日なのに今さらですが、今回のワークは少人数でした。少人数寂しいですが良いですね。丁寧に個々に向き合える。大人数だと時間切れなことも、個々のレベルに合わせて伝える事が出来る濃厚な向き合い。本公演稽古では演出しつつ出演する私ですが、ワークショップでは”見る事”に、演出することだけに徹底する。正しく導けば成長してくれます。全ての人は道の半ばですが、ここまでの成長を喜びましょう!

今後はワークと発表会はセットで続ける意義を感じています。
本公演の稽古に入る前にワークを体験して欲しいのは、つまりこういう事なんだ~という成果が、三人三様で見えて来ています。

これフリーカンパ制です。明日お時間有れば、突然のご来場でも歓迎ですよ。
 ちなみに次回のワークは、京都芦見谷で夏の企画の中でやる予定です。
近日詳細発表します! 
本当にやるやる詐欺でなく、近日またブログ書きます。


そして今日は3月11日です。
この日を境に私の価値観は大きく変わった。でなければ芦見谷での企画をやってないと思う。

あれから6年、まだ6年、もう6年、たった6年・・・
6年経って区切りがついた?そう思う?何に?
本日会見はしないと言うあの人は、一体何処の国の総理大臣だろう?もう終わった事だと思わせたい目的があるんだろうが、小さな不誠実を繰り返して、違和感を感じる事に馴れさせて、隠された悪に怒る正義感を馬鹿にする作戦かな?敏感な思う心をくじく作戦。6年間こんなことの繰り返しだ。

ナチスドイツの手法に学べと言った財務大臣。あの当時のドイツ国民が、ナチスのユダヤ人大量虐殺を受け入れたのは、理不尽な精神的抑圧と、実質的な暴力による教えを愛情と言い換える、欺瞞的な教育方法が当時流行っていたからだという。人間は自由へ逃避行するのではなく、自由から逃避行する。自身で思考する道よりも、指示してくれる、慣れ親しんだDV男の元に戻って行くある種の女性たちと同じ。

いざという時には天皇の為に喜んで死ぬことを叩きこんだ「教育勅語」を称える防衛大臣。
恐怖で従わせる愛国幼稚園の教育を”素晴らしい!”という総理夫妻。
そんな政権を支持する巷の人々。
み~んなDVを愛情だと思わせられた人かもしれないよ。
自分自身の「精神的DV被害」を疑ってみても良いかもしれないね。


あの日突然終わりを迎えた沢山の命、家族を奪われた人々。原発事故で追われた生活。
息き苦しさの一番の原因は、6年経った今も事故が現在進行形だと言うこと。その場にいれば即死する放射能が出続けてるということ。汚染で人間が棲めない土地を作ってしまった罪悪感。便利さ程度の陳腐な物と引き換えにして、その後始末を子孫に押し付ける現代日本人の一人であることが痛くて苦しい。

便利と 生命と 大切なのはどっちですか?

なのに、なんだろ?
事故前からの基準を引き上げてまで帰還しろって。
そこに子供たちを住まわせるって。なんだそれ?


空疎で不誠実な言葉言葉言葉が溢れて気力が萎える。
仰々しいだけで紋切り型の悼むポーズな言葉。
お為ごかしなメールレターはコマーシャルレター。
知的で理論的に見える言葉も、その立ち位置が不明ならば、実際害にしかならない。

日本語ってこんなに力がない言葉だったっけ?日本語を話す日本人が衰退したのか?そうなら日本は滅びゆくいかないのか?

言葉を使う演劇を続けて来て、言葉に命を込めることを研究し続けて来て、言葉に頼る演劇にも失望してる自分が居る。…っと、悲観的になり過ぎてしまうなと思い直す。


今日くらい多弁を封印して黙って思考してみよう。
ブログのタイトルに、「生きたい未来・・・」とつけてる。
ブラックジョーク?と思いつつも、
個人が内心で自由に思うことはまだ侵食されてない。




須川個人のブログ、放置プレーも甚だしいや。
前回のブログが夏の芦見谷こけら落とし前に書いたものだ。

だけど言い訳ですが、やることが次々有るし、おででこのサイト更新するだけでも結構忙しい。

もう個人ブログ辞めちゃおうかしら?
途中まで書いて下書きに入れたままのも有るし、形に成らなかったブログは、その時に本気でそう思っていた言葉だけど、一か月も経つとどうでもよくなってしまうんだな。日の目を見ないままで良いものもあるけど、復活したいものは、まあ別の形で使うのかも。

さて、秋深まる今日この頃ですが、私はこの秋冬はmake moneyの時と腹を括り、そして学びの時と位置付け、気に成るものは観に行って、様々のワークも受けに行く日々。
昨日今日は良いエネルギーに満たされました。つい先日の「演出家のためのブレインストーミングワーク」でお会いしたエリさんの情報を見て、これは絶対に良いだろうと思い急遽参加した「ジャンさんの気の道ワーク」
勘は大当たり!やらねばならない事が沢山あるんだけど、後回しにしても行って良かった。本当は一日だけにしようかと思っていたんだけど、今日も行ってからだが芯から喜んでるのが分かる。大正解。

ジャンさんは、あのピナバウシュの元で、ソロダンサーだった方。アレキサンダーテクニークや、合気道や、その他様々な体の使い方を学んで自分なりの方法論を確立して、全世界で教えている。綺麗な澄んだな気が全身から溢れてて、美しい方だった。

そして、再確認。やっぱり本物の言う事は同じ。洋の東西、ジャンルの違いを飛び越えて、本当に力を発揮するための体の使い方の根本は同じだ。同じホモサピエンスですからね。同じこの重力がある地球上に暮らしてるんですからね。同じですよ根本は。

さて、今週土曜日からおででこワーク始まります。とりあえず少人数でのスタートみたいですね。
前日でも申し込み受け付けますよ。毎週土曜日の13:30-17時。月四回です。
詳細はおででこ公式サイト odedeko.com

この自分のワークの前に、私自身が心の底から満足するワークを受けて、エネルギーチャージをするのは必要です。だってワークをリードするのって本当~に体力気力全て使うんだ。

今回は、2月の末まで一応やりますが、目標が有ります。各々4か月間で一本一人芝居を完成してもらいます。

これは、今年の4本やったおででこ公演を通して、つくづく俳優に必要な要素だと思ったことからのお題です。はっきり言って、多くの俳優が話す台詞が空虚なのです。現代人である我々は、日常であまりにも簡単な、短い言葉だけで話し過ぎている。言葉の使い方が幼稚で、つまり思考が幼稚で、詩的なものとか、比喩的な物とか、実際に脳を動かしながら話さなければ太刀打ちできないような理論的な長台詞とかを料理しきれないのだ。
もしくは多弁で饒舌だけど、自身の奥底と繋がっていない言葉を散らかすのもやはり空虚だ。

これは不味いよ~!俳優でしょ?他人様が書いた言葉に、己の命宿せてなんぼでしょ?
なので須川の危機感から、今回は特に言葉に命を宿す部分を強化するワークです。
嬉しいことに初参加の方もいる様ですよ。どうしようかなと迷っている方、おためしでも結構ですよ。是非チャレンジしてください。

あ、あと来年の芦見の企画をず~と考え続けてます。本当に寝ながらも考えてますね。来年のというよりは、今後の芦見をどうするのか?本当にず~~と考えてます。先週は、今年芦見で尽力してくれた皆さんとも改めての慰労会をして、いよいよ来年に向けて構想を具体化中です。

そんな日々には、良いニュースと悪いニュースがせめぎ合ってて、今のところ私自身の生命力と、危険回避の勘がそんなに鈍って居ないらしく、細かく障害物には出会いますが大怪我には至っていません。

先日、初の公開プレゼン成るものをやって来ました。もちろん芦見の企画に関してで、5分のプレゼンで、質疑応答が4分。そのために東京から京都に行きましたからねわたしゃ!そしてスライド13枚作ったよ~五分では説明しきれなかったけど頑張ったよ!

緊張した~~

プレゼンの結果はどうやら吉と出たようです。もう~新幹線代が無駄に成らなくて良かった~(泣)

しかし 本当に いつまでも崖っぷちな人生だ・・・

 
 

わたし生まれ育ったのが京都です。
18歳までは居ました。
父の会社が倒産したり、夜逃げや転校や両親の離婚や、きゃらばんの地方公演に付いて行ったりと、色々と濃い~10代でした。

演劇を本格的に始めたのはその後東京に来てから。
だから京都では演劇してません。実人生がかなり演劇的でしたが・・・

9年前、「母アンナ・フィアリングとその子供たち」(ブレヒトの肝っ玉おっ母)のイベット・ポッティエ役で、建てかえる前の京都会館(現ロームシアター)の舞台に立ちました。演出はルティ・カネル(イスラエルの女性演出家)でした。

公演は二日間で二回。一回目の公演が終わり、その夜は久しぶりに会う従兄と伯父に連れられて先斗町で飲んで、そしたら父の事で喧嘩になりました。

我が父は傍から見ればガッツがあって面白い男です。基本サービス精神の旺盛な善人ですし、波乱万丈な人生は物語としては興味深いでしょうが、だからこそ自分自身を過信する人で暴れん坊で、それに付き合う身内は大~変な目に遭って来てます。

同じ出来事も、個々の立ち位置と、どの角度から見ていたかという事で、その出来事への評価は変わるのです。演劇をやっているんだから承知の事で、劇中の人物の分析と同じことで、喧嘩することも無かったのですが私も若かったのです。伯父は怒って帰り、従兄と二人で鴨川の川べりで長いこと話しました。泣いて蚊に刺されまくって、明け方近くにホテルに帰って、酷い傷心と二日酔いの状態でそのまま舞台に立ちました。

私が担っていた従軍娼婦のイベット・ポッティエは、登場から酒を煽ってます。
そしてめちゃくちゃにぐるぐる回りながら踊ります。
自分の身の上を嘆いてるけどしたたかに生きてます。
母、アンナから息子の命を助けて欲しいと乞われて、イベットは軍曹との間に入ってお金の交渉をするが・・・
悲しい結末を母アンナに告げるというシーンが有ります。

あの日は酒が残っていたんでしょう。回ってるうちに又酒が回ったんでしょうか。
もう頑張れなかったのは確かですね。キチンとした演技なんか出来なかったんでしょう。

まったく可笑しなことですが、

終演後、演出のルティから大絶賛されました。
ルティの娘さん(イスラエルから来てたんですね)も凄く胸を打たれたそうです。
共演していた長畑氏の娘さんも見に来ていてやっぱり大絶賛だったそうです。
なんかその日のわたしのイベットは違ったらしいです。


怪我の巧妙ならぬ、喧嘩の巧妙か・・・
京都会館での強烈な初出演の思い出です。


演技は頭で考えて、予測の範囲で収まってる内はまあそこそこ。
やっぱり身体ごと。そして身体と心を一致させたとき、何か奇跡が起こる。
毎回そこに心身ともに入るしかない。観客の胸を打ちたいなら。

と言っても、毎回二日酔いで蚊に刺されるわけにはいかないから、
俳優はその状態に自分自身の想像力を総動員して入る。
その想像力こそが俳優の特殊能力。


2016/8/28(日)京都京北芦見谷野外シアターで杮落し。
大変面白い才能が集まってくれました。国内外で活躍するアーティストたち。
杮落しに相応しいラインナップです。是非、芦見谷を体験しに来てください。

詳細は→京都芦見谷のブログ

山奥で特殊な環境です。
みんなこの現場に来ると、想像していた以上のワイルドネイチャーぶりに目がキラキラします。
私はそんな様子を見るのが大好き。

今後毎年夏はこの場所で演劇です。
いや、演劇をツールに色んな事を仕掛けて行きたいと思っています。
さまざまな芸術団体にも滞在創作の場として使って欲しい。


「何で、こんなことを始めたの?」
「お父さんと娘が一緒になって?」

って質問されて、沢山理由が有り過ぎて、なかなか説明が難しいんだけど、


人は人生の中で出会った色んな出来事の合成でその人に成って行く。
私も人生の中で出会った色んな出来事からそうせざるを得ない事をしてる。
ほとんどの人は、自分のしたいことが分からなかったり、するチャンスがなかったりするけど、
今の私はそれをしたいと思っていて、たまたまそれをするチャンスを手にしている。
だったら、今はそれをしようと思う。
それが何になるかとか、
成功するか失敗するかとか、
そんなもん誰にも分からないから、
やってみて上手く行かないならまた工夫するさ。

それに、暴れん坊だった父も年を取って、癌とも長い付き合いになって、
一緒に何かやるなら今だと思うから。


もっと短い明文化した何かが必要なら、「芦見谷は現代人にとって最高に不便な空間で、ネイチャーとアートによって、生きる力を養う場になるって思ったんです。」って事かな。

この企画を進める中で、京北が芸術に力を入れている地域だと初めて知りました。凄いドンピシャな地域だったことにびっくりです。この杮落しにも地元の方が協力してくれています。森林の京北。緑が深くて川も澄んで、鮎が旨い。

そして、京都で演劇し始めるわたしに、9年前に喧嘩した伯父と従兄も協力してくれています。
もうそれだけでこれを始めて良かったと思ってる。


喉元をぎゅっと押さえつけられたような、

窒息感、不快感。

仕方ない。つまりはこの感覚が「今の日本」なんだから。

あ~苦しい。


被抑圧者の為の演劇=フォーラムシアター。
南米ブラジル、1970年代、軍事政権下、
アウグスト・ボアールが創始者。
捉えられ、拷問され、長くヨーロッパに亡命していた。
晩年はその為に膝がすっかり壊れて杖を突いていたそうだ。

非暴力で対話を促す手法。演劇的要素をツールにして、過去を検証し、今を通過して、変化を起こしていく、よりよい未来のために。フォーラムシアターの目的はそこにある。

今を生きてる日本人の何割くらいが、
自身を「被抑圧者」だと認めるだろう?

講師のヤルマーさん曰く
「被抑圧者は、諦めてしまっている人が多い」らしい。
「どうせ現実は変えられない」と思っているそうだ。

ん?こんなに投票率の低い日本は?・・・

抑圧とは目に見えるような分かりやすい物だけではない。
空気、常識、マナー、協調、調和、平和、美しい、愛、家族、可愛い~・・・
一見抑圧とは無縁に思える「キラキラワード」によって抑圧されることもある?

そんなこんなを考えさせられる三日間。
本日19時からその成果発表。
深くて濃い。とてもじゃないけど三日ではその入り口をちらりと覗いたくらい。

ヤルマーさんの言う通り、「これはフォーラムシアターを知る機会」
その通りだ。

でも、時間の長さは実は問題じゃない。たった三日でも私は大きな影響を受けている。

自分が抑圧されていることを認めることは苦しい。
簡単に答えの出ない問題に直面するのはしんどい。

でも、誤魔化し続けても未来は変わらないのよね。
認めないと、次の一歩が出ないのよね。


今日お時間あれば如何ですか?
観劇するというより参加しに来ませんか。
詳細は下記から↓
東京芸術劇場5階シンフォニーホールで19時から。

7/10、おででこVol.9「火學お七」無事に楽を迎えました。
(岸田理生アバンギャルドフェスティバル参加)

去年の秋に参加が決まった時に、アバンギャルドってどんな意味だっけ?と辞書を引きました。
それほどアングラ初心者のわたし。

そこから始まった企画創作は困難でした。
今までは全く見たことの無かった、寺山修司系の劇団などを見に行き、本や資料を読み、キャスティングでは、何人もから「岸田理生はちょっと・・・」と断られ、改めて拾ってしまった火中の栗の熱さに驚き、消沈し、確かに自分が想像していた以上に、岸田理生の戯曲の困難さに胃が痛くなりました。


出演者13人は、ほとんどがおででこ初出演。小劇場で活動する役者が仕事をしながら演劇活動をしているのは今回も同じで、6月から始まった約1か月ちょっとの稽古は、全員のスケジュールがなかなか合わず、最後の最後まで苦しいやりくり。

企画、制作、舞台美術、衣装、宣伝すべてに渡って、予算と人手の無い弱小団体の苦しみが一気に噴出したような創作現場でしたが、有り難いことに作品の評価はかなり高いです。


パーカッションの生音と、低予算で仕上げたとは思えない衣装、美術。照明の美しさ。理生さんの書いたリズムの有る言葉を、フィジカル的に放つ役者の演技法。


舞台は総合芸術。今回は特にそう思う。


演出は芸術監督とも言われるけれど、これまでの公演では個々の役者の演技の底上げをするのが精いっぱいだった。でも今回私はようやく演技指導者の仕事ではなく、演出の仕事をしたと思える。
勿論もっと出来たはずだという悔しさや、忸怩たる思いは有るに決まってるが、本番と言う締め切りに追われる中、今回も様々な問題が起こる稽古を乗り越え、火のつかない役者たちに風を送り、寄せ集めの集団のギリギリの綱渡りでたどり着いた創造の結果は、私自身が観客として楽しめるものとなっていたと言える。皆それぞれがよく頑張ってくれた。


しかし、色んな人がいる。
出演者それぞれがそれぞれの火事を持ってる。
演者は、嘘を誠にするために、自分の全てを掛ける事を要求される。自分自身が火だるまになることもある。全く火が付かずに湿気って、煙ばかりもうもうと吹き上げる事も有る。真っ赤に染まった美しい火柱を吹き上げることも出来る。さて、今回はそれぞれどうだったのかな?


わたしは課題がはっきり見えた。
上手く行かなかったなら、やり方を変える。
変わることに臆病じゃない私は少し得な性格。


だから今は、火事が終わってとにかく嬉しい。
ほっとしている。
私も休養が必要。せめて今週位は・・・


でも、すぐ7月8月の芦見谷の企画に取り掛からないと。
7月29.30.31の空間造り第4弾の参加者募集中です。
詳細はこちら→http://odedeko-kyoto.blogo.jp/
夏休み前半に、打ってつけのこの企画。

どうぞ芦見谷ワイルドパワーを浴びに来てください。





おででこリオフェス初登場まであと4日。

稽古は今日を含めて3日。

7/7(木)の七夕にアゴラ劇場へ。
7/8(金)19時初日。
7/10(日)18時の回で、全五回公演は終了。


10か月に渡る岸田理生さんとの苦悩の向き合いも、もうあっという間で終わる。


昨日は早めに稽古を切り上げ、私は当日パンフ作り。
みんなは稽古場で自主稽古やら道具の手直し。

おやこれは?
初日4日前に当日パンフ作りに時間を割けてるなんて・・・
若しかしたらここ数年なかった余裕の進行かも知れない?


リオフェスに参加することが決まったのが去年の9月。
何本かの戯曲を読み、作品を何にするかで紆余曲折。
理生さんの戯曲は難しいとは聞いていましたが、
そのハードルの高さは、岸田理生初体験の私にとっては予想を越えていた。
読めば読むほど胃が痛くなる始末。

「火學お七」に決まってからも、
あてにしていた俳優にオファーを断られ、
その理由が「岸田理生だから・・・」

最終的に全出演者が確定したのが今年の4月。
もうぎりぎりのタイミングだった。

でも、この最後に決まった出演者曰く、
オファーを受けたのは「岸田理生だから」

岸田理生さんとは、つまり、そういう存在なのだろう。
反発と魅力が共存する強烈な個性を持つ作品群。
だからこそ亡くなって13年になっても、
こうして毎年フェスティバルが開催されているのだ。


さあて、ここまで来ました。
遣れることはやった・・・はずだと思う。
演出して出演する苦しさは毎回のことだけど、
ここにきて一番稽古が足りてないのは私だ。
もう後は、私自身が一人一人にオファーして、
出演してくれている役者たちを信頼して、
私も出演者の一人として、理生ワールドを楽しみます。


従来のおででこファンには、ポップな笑いに満ちた、
おででこらしい演出も楽しんで貰えますよ。

岸田理生だからと観劇される新たなお客さまへは、
おででこなりに向き合った理生作品を堂々とお見せしたい。

この方もわたしがスカウトした、打楽器奏者多鹿大介さんの演奏が、
更に作品世界をくっきりと彩ってくれます。

みなさま~お待ちしています!

******

おででこvol.9 
「火學お七」~ある都市の熾火の記憶~

原作:岸田理生
リオフェス2016(第十回岸田理生アバンギャルドフェスティバル)参加作品

上演台本・演出:須川弥香  

【日程】
2016年 
7/8(金)     19時  
7/9(土) 14時・19時  
7/10(日)14時・18時  
(全5ステージ)

劇場◎こまばアゴラ劇場 
住所:〒153-0041 目黒区駒場1-11-13 TEL:03-3467-2743
*京王井の頭線「駒場東大前」駅
東口より徒歩3分
*「会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際には公共交通機関をご利用ください。」

出演
川原田瑞子、小林大祐、下村真梨奈、末松和佳、須川弥香、高安有紀、知野三加子、瀧澤孝則、友澤宗秋、中谷中、根間永勝、本庄由佳、山下舞、(五十音順)
パーカッション◎多鹿大介

照明:山﨑佳代 音響:斎藤裕喜
舞台監督:清水義幸 
舞台美術:おででこ  
宣伝美術:水野悦

チケット料金 
前売・予約3000円
当日3500円
学割2500円(日時指定自由席)
*受付開始、整理券の発行は開演1時間前、開場は開演の30分前です。
*前売・予約のお客様の入場が優先となります。
*学割は予約時にその旨申し出いただき、当日窓口で身分証提示必要。

チケット予約
おででこサイト内予約ページ
http://odedeko.com/
Tel/Fax 03-6903-2748 
メール odedeko2010@gmail.com

協力
カワサキアリス
劇団S.W.A.T!
HUSTLE MANIA

制作
おででこ制作チーム・山下舞

主催◎おででこ
共催◎理生さんを偲ぶ会 
提携◎(有)アゴラ企画・こまばアゴラ

「五団体すべての公演を一度ずつ観ることのできる「リオフェス・通し券」を8000円にて発売しております。おででこへお問合せ下さい。」

七草七日七十七日
七の杜七墓参り
北斗の空に七つ星
まわりまわって七曲り
七重桜の七変化

七生転じて七赤に
生まれた娘の名はお七
お七かなしや物狂い
七つ下がりの雨の中
消えた男を探しゆく






 





と、進む七月公演の稽古。
稽古期間も半分過ぎたからもうのんびりとはしてられないけど、
稽古場のモチベーションも、創作の密度も良いペースで上がってきている。
キャスト同士の信頼感も。

やることは一杯ある。

衣装の決定、
劇場への下見、
DM発送、宣伝、
大道具制作、
演出プラン、
そして役者としてセリフも入れなくちゃ、
などなどなど・・・

体は一つで一日は24時間で、なかなか難しいです。

今回の岸田理生さんの戯曲は難しい~
でも、一歩一歩確かに進んでます。

出演メンバーは私を含めて総勢13名。
そして今回はパーカッションが入ります。

いつもの如くですが、
出演者へは演出の私が依頼して出演して貰ってます。
みなさんと私との出会いは、別の舞台での共演とか、
おででこワークショップに参加してくれたからとか、
私がお客として舞台を見に行ってスカウトしたりとか・・・
パーカッションの多鹿さんもライブを拝見して、わたし自身がスカウトしました。
だからまあ、
責任重大なのです。
全ては私の責任です。

良い作品作りたいし。
出演者みんなにワクワクして欲しいし。
私自身が演劇には真摯で在りたいし。


先日久しぶりにお会いした神山監督。
お時間が合えばおででこの公演を見に来て下さいます。

「演出は苦しいですね~」
という私に、

「そりゃ~苦しいよ。役者は自分のことだけ考えてれば良いんだから・・・」
と、間髪入れずに出た言葉。
何かお~!と思った。

私、20年ほど前に監督の作品に少し出演している。
役者と監督という立場の時には、聞いたことが無かった言葉です。
私を「演出者」として認めてくれての一言か?

でも役者は又、自分の役の事を考えることが仕事な訳です。
ここで本が読めるかどうかが分かれ目ですけど。
本を読めないと、
目立ってるかとか、セリフが多い少ないかとか、カッコいいとか、可愛いとか低い次元・・・

志が低いとこの辺り。
最近志って言葉あんまり聞かなくなった。
志も聞かないけど憧れも聞かないか。

本物の役者は、人間の美も醜も共に本気で出来るからカッコ良い。まず美とか醜とか分けるのが間違い。人間の営みはエロもなにも全てを内包してる訳で、人間の専門家?研究家?が役者。ある役割を振られて躊躇するのは、生身の人間だと当たり前ですか?でも本来役者は特殊能力者だから、普通の人みたいな躊躇を捨てられないなら辞めた方が良い。

演出だって人間研究がもちろん必要だけど、そこだけではすまない。

5月の頭の「楽屋」で使ったBGを、オペラ歌手の友人が褒めてくれてた。
嬉しかった。
すぐに決定できなかったBG。悩んで決定したBGはショパンだった。
クラッシックの専門教育を受けてない私は、その曲の背景まではよく知らないまま、聞いた自分の感性、感覚で決めてたけど、彼女が言うには、作曲家自身の人生と「楽屋」という戯曲が内包するテーマがぴったり符合していたのだという。

理論で入るか?感覚で入るか?
結果良けりゃどっちも良い。

身近な人に相談して濁ってしまう結論。
信頼している役者であっても、役者と演出は見てる風景が違うから。
仕事のレンジが違うから。
演出としての最終決定は自分と孤独に向き合うしかない。


先日女性演出者三人で飲み。
大変だった現場で出会ってるからこそ同士のように思える人。
その現場で会って、こうして又飲みたいと思える人は余りいない。
この飲みの収穫は、

「目的が違ってしまうと駄目なんだ」って言葉。

シンプルで何気ないけど本質的。
今年の後半のテーマはこれだな

沢山のサジェスチョンや気遣いも、善意から発しているからこそ困った足かせになったりする。
でも、結局はわたしだよ。わたしが目的を見失わないなら大丈夫。

「火學お七」面白くなると思います。
キャストみんな良いですよ。
わたしのキャスティング割と褒められます。
今回も良いですよ。適材適所です。
おででこなりのアバンギャルド、見て欲しいです。


お七が終わったら7月29(金)-31(日)の京都の山での空間造り。参加募集中です。

8月はまた京都の山でこけら落としの予定。
この企画を共に乗って進めてくれる仲間にもめぐり会いました。
物事は進む時には進む。

出会いって凄い。
別れが有れば出会いも有る。
必要な再会も果たしている気がする。

近日詳細発表します。
全ては目的を見失わずに一歩一歩でね。
 

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