一年前の、作戦会議第一回公演「楽屋」で、楽しく、切なく、痛々しく、愛しい?”女優の幽霊コンビA・B”をやらせていただいた、今本洋子さんの舞台を拝見した。

彼女は劇団朋友所属。今回の公演は、劇団朋友の本公演。
主演に藤真利子さんを迎えて、脚本も演出家も文学座の方で、美術は朝倉摂さんで・・・、タイトル「真砂女」 六本木、俳優座劇場、二幕三時間。
そうですよ、これは筋金入りの新劇団公演です。

私がチケットをお願いした時には、キャンセル待ち状態!うらやますぃ~です∑(=゚ω゚=;)
何とか洋子さんに一枚確保して頂き。一番後ろの列、上手から二つ目の席から拝見。二幕三時間。長いですよね。最初、前説の方がその事実を告げた時は、一瞬気が遠くなりましたが・・・しかし!堪能しました、二幕三時間。

先ずは洋子さん、面白、美味しい役だった。彼女は自身の個性をよく知ってる。そして実感したのは、大舞台で育ってきた女優さんなんだと言う事。俳優座劇場の空間が埋まってる。そして、コメディやってても、何か育ちのよさを感じるのは、劇団のカラーなのかな?とか、色んな事思いながら見てました。魅力的でしたよ。

この作品、既に千秋楽を迎えてますので、ちょっと内容に触れますとね、洋子さんは、主役の”真砂女”(藤真利子さん)に寄り添いながら、17歳から80歳位までを演じるのですが、芝居の冒頭で彼女、「わだすは17だあ~」とか言う。勿論私は含み笑います。彼女が私と変わらない実年齢である事知ってますから・・・。でも、お客様は笑わない。舞台上では彼女は17???に見えてるから。
そして、物語の後半で、彼女はすっかり老け込んで、杖を突いて、突然舞台に登場した瞬間!お客様は「わあ~、ひゃ~、お~、う~ん、どわ~・・・」そんな感嘆符を交えながら笑ったのです
これって、「洋子さん演じる人物に、お客は付いてるじゃん!」て事。
やるな~洋子さん( ̄ー ̄)ニヤリッ  て感じです。

この作品、兎に角本がとても良かった。女として素直に、愛した男を愛しぬこうとする真砂女、しかし、その男に妻子がいたなら・・・その素直さは多くの人を傷つける。更に真砂女にも夫と子供が居る・・・
実際の”真砂女”の娘、文学座の”本山可久子さん”が、自分自身として、ストーリーテラーとして、出演していました。そのせいなのかな?母と娘の葛藤に説得力があって、切なくておかしくて、何だか涙が一杯出てきて・・・私自身の親との関係とか、とっても個人的な感情を揺さぶられた。

私今本当に忙しいのですが、何とか時間の都合つけて見に行って良かった。人の仕事を観る事は、私にとって勉強だし、励みだし・・・

さて、私の次回公演、作戦会議vol,2 「夏休み、蝉と一緒に本を読む」
稽古場は今、大変な事になってます。次回はその事について書こうかな~