三月弥生もあっという間に春分の日。日差しが明るくなると気持ちが明るくなる。そんな自分に気付く事がまた気持ちを上げてくれる。自分も地球に繋がってるちっぽけな生き物だなと安心する。そして、芦見谷に行きたくなる。半年前の秋の写真で恐縮ですが、ずっとアップしたかった美しき京北の写真を。今しないともう本当にお蔵入りに成りそうで・・・
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 この収穫の風景は、京北山国地区で合鴨農法でお米作りをしている小谷口さんご一家。この写真は見にくいですが、お膝に息子さんが座っています。親子で仲良く稲刈り機に同乗するって最高でしょ?!奥さんも軽トラで行ったり来たりお忙しい様子。一家総出の収穫作業良いよね~。
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合鴨農法をするその理由はつまり、農薬をいかに使わずにお米作りするかと言う挑戦です。
20年前京北では、小谷口さんの父上がたった一人で始めたそうです。
IMG_20161016_115951周りから色んな中傷が有ったそうです。変人扱いだったと聞きました。農薬を一切使わないなんて、病気が発生して他の田んぼにうつったらどうするんだ!とか。農薬を使わず合鴨に雑草を食べさせる農法は、一般的に市販されているお米よりも手間暇もかかって価格も高い。合鴨がカラスに襲われたりもするそうです。そして農薬を沢山使う栽培方法に比べると、収穫量がやや落ちるのだとか。でも合鴨農法に拘るところに確たる哲学を見る。目指すは量より質。今や京北でも合鴨農法の仲間がどんどん増えて、このお米のファンが増えて、ブランド米に成長しているんだって。凄いね~
(と書きましたが、上記若干訂正いたします。正しくは、当時始めたのは10軒ほどあったが、合鴨農法は農薬使わない分大変手間がかかるが、収穫量が落ちることなどから少しずつ離脱する農家さんがあり、今は3軒の農家で合鴨農法を頑張っているとのことです。)

収穫祭で頂いたお米がつやつやで甘かったこと!合鴨汁も美味でしたね~

 初めての事を進める人は、向かい風の強風の中を行く。恐らくどんなジャンルでも、人がやらないことを始める人は孤独だろうと思います。でもそうせずにはいられないから孤独でも進む。
小谷口さんの父上、収穫祭のときに拝見しましたが、小柄でにこやかな方でした。全然力んでなくてカッコ良いのは…自然の中で、お天気を相手にしている人たちが持つ達観?ゆったり感?

以前アラスカに行った時のことを思い出す。アンカラに着いたは良いけど、悪天候で飛行機が飛ばず、それ以上先に行けず何時間も足止めを食った。いい加減待ち疲れて、「いつに成ったら飛ぶの?」と聞いたら、 What? I dont know?~ と言う感じ。そりゃそうだわね、相手はお天気なんだから。特にアラスカは頻繁に悪天候で飛行機が飛ばなくなる。日本のビジネスマンが、悪天候で飛行機が飛ばずに、イライラしてコンプレして、最初は凄く騒ぐけどそのうちぐったり疲れて大人しくなるって聞いた・・・(笑)


実は明日京都に行きます。右京区役所で、2016年度の芦見谷芸術の森での活動報告しに行きます。
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2016年度の、芦見谷での一連の活動は、有難いことに、右京区のまちづくり支援事業の一つに採択されました。
右京区京北地域を盛り上げる一つの活動として認めて頂けて、素直に嬉しいです。

大いに勇気を貰いました。折角後押しして貰ったので、2017年度も着実に継続して行きたい。すでに幾つかの企画を年間スケジュールで出しています。

明日はその計画の発表もしてくる予定です。
 
先ずは、GWに空間造りの第五弾やります!そしてピースリーディングもやります! 五月の芦見谷は美しいですよ~ 詳細はodedeko.com


これなんだ? な~んだ?

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わかりますか?この艶々となまめかしい様。これがかの有名な北山杉天然しぼりの床柱です。
中川の里の中田さんの倉庫です。本当に美しいですね。温度湿度の管理が大変なんだと思うのです。
中田さんは、杉林の中での森の音楽会を毎年開いている方で、お爺さんが接ぎ木でしぼり丸太の生産方法を見つけたという、まあ北山丸太の歴史の一部のような方です。このご縁を繋いでくれたのが、2000年にNYに2週間行った時、同じ宿に泊まっていた、建築の勉強をしに来ていた田中さん。活動拠点は彼女は大阪、私は東京だから、その後会うことも無く、ただ年賀状のやり取りは続いていました。そして、昨年の夏、芦見谷の企画を案内したら、彼女本人は行けない代わりに、中田さんに連絡してくれて現地を訪ねていただきお会いしたという経緯。
 2000年のNY,911の前年です。貿易センタービルに行きましたね。まさか翌年あんな事が起こるとは思いもしません。その頃は私も彼女も、共に行ったガランちゃんもまだ若くて、みんな大いに青臭く人生に悩んでいた。今も中身はさほど変わらない気もするけど、むやみに悩まなくなったのは年の功だろう。その時の宿が妙な感じでちょっとオカルトチックだったけど、まあそれは又の機会に。つまり年賀状のやり取りって馬鹿に出来ないってことなんだ。繋がっていたいとあなたが思うなら出し続けると良い。他にも年賀状だけになってるご縁はいくつかある。去年のアゴラの「火學お七」に、10年ぶりに現れてくれたダンダンも、彼女が芝居を辞めて結婚して母になり、もう忙しくて全く会えてなかったけれど、去年会えたし。私が芦見谷に連れて行った最初のお友達だったわ・・・前の彼氏は連れて行った後別れたな~

話が飛びましたが、この艶々の床柱がもう一度日本のお家にもれなく必需品で備えられる日が帰って来ても良いと思うな~


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 この素敵な内装のカフェは、「さるうや」 ある時期東京で共演した千葉君のお店。なかなかにお洒落です。結構流行ってます。場所は京都の東です。鴨川より東です。京都の説明下手ですいません。えっと京阪の駅が近くでした。下鴨神社近くでした。千葉君は芦見谷こけら落としにも来てくれました。彼は才能のある舞台俳優でしたが、今やオーナーです。また俳優に戻るかも知れませんけどね?

 ここのところ京都にちょくちょく行くように成って、どうやら私は幸せです。
 そして言葉にすることを忘れがちだけれど、たくさんたくさんたくさんの皆さんのお陰様で芦見谷の企画を進めています。一緒に知恵を絞ったり力を貸してくれる人が居る。心強いです。本当に有難うございます!