2月2日、3ヵ月に渡るワークショップが無事に終了。最終日のおさらい会では14人の受講者それぞれにスキルアップが見えて嬉しかった〜!既に第三弾を期待する声も上がって勇気が出る。
3日、節分に出演オファー頂く「チラシを見て弥香さんが演出だけじゃなく、出演に名前があると嬉しいから!」と嬉しい言葉。帰りにはずっと行きたかった整体にも行けて、今朝の身体が軽い。新たな運気の流れを実感。
4日、本日は芦見谷キャンプシーズン開幕前の事務仕事に着手。
5日、の明日は3/20の大江能楽堂に向けて、おででこメンバーで本格的に稽古開始。
旧正月良い感じのスタートやな〜
と、Facebookに書いたので、更に補足。
私、節分は、お正月よりもクリスマスよりも自分の誕生日よりも意識する日。
かといって、豆を年の数だけ食うとかには無頓着で、食品ロスで今や非難轟々のコンビニ食文化「恵方巻」も興味は無い。
節分 = 節を 分ける
吉凶共に区切りがつく時
特に凶事が続く者にとっては、節を分ける希望が節分
と、そんなことを十数年前に紫乃弥さんから伺って、へ~~?!と思った。
それから意識してみると、確かにこの二月という季節は、色々整理がつくのだ。確定申告の次期だし、日本の場合は4月から3月が1箇年で、二月は入学式や卒業式や就職や、人生の区切りを間もなく迎えるという事もあって、具体的な物事が決まって行く。
今年の節分前後は、私とっても区切りがついていく感じ。
前述のワークショップは、右京ふれあい文化会館さん主催で、おででこ企画のワークショップ。
充実したエネルギーが満ちたまま、節分の前日に無事終了した。
「戯曲を声に出して読んでみよう~Le'ts シェイクスピア続編」
昨年11月から3か月に渡って全7回の飛び飛び講座。
参加者は中学生から70代までの男女。
ほとんどのみなさんは、演劇とは無縁に生きて来た方ばかり。
でも、ずっと演劇をやってみたかったんだよ。
人生の晩年に来て、もう遠慮なく自分がやりたいことをやってみようと、
どきどきワクワクしつつ勇気出して参加されてる皆さん。
このみなさんと、シェイクスピアのマクベスの第二幕を立体化した。
第一幕の立体化は、前回2019年の1月にたった三日間の講座でトライ済み。
今回の第二弾の参加者は、第一弾のリピーターが半数。
リピーターが多いと講座自体の成功度が上がる。クオリティが高まる。
結果、指導する私にとっても嬉しい。
今回特にテーマとしたのは二点
1.演劇とは、ままごとだ!
2.演ずるとは、リアクションだ!
私のワークショップの最大の特徴は、
最初の1時間半くらいは、身体と心を温める時間に使うということ。
ゆるゆる緩めて、ちょっと小汗かく位は欲しいのだけど、この最初の1時間半が、殆どが60歳以上のみなさんにはかなり疲れるらしいのだね。
でも決まり切った発声とか、早口言葉とか、腹筋背筋とかではない。
本当に舞台の上で相手役と繋がって、自分と繋がって、お客と繋がるための訓練。
人に見られる舞台上という究極の緊張状態にいても、恐れずに開いていられるようにするための訓練。
わたしが思うになんで皆さんこれをやって疲れるかと言いうと、いわゆるオートマティックに受け身な訓練ではなくて、非常に自覚的で覚醒していながら、肉体は緩んだ状態で、自分の内と外へ集中して、感覚を自由に使う必要があるからだと思う。
そこを通って、やっと作品創作に入る。
だって、身体も心も冷え冷えで、お互い閉じ合ってて、恰好つけ合ってて、
一体どんな創作が出来るってんですか?!何も出来ないんです!
3か月間とはいえ、講座自体はたった7回。
願わくば後1回あればと思うのはいつものことだが、皆7回でぐいぐいと変わった。
皆がみんな変化した。
目線が合わせられなかった人は合わせられるようになった。
声が出なかった人は出るようになった。
身体が動かなかった人は動くようになった。
より自由でパワフルで勇気が増して、回を重ねるごとに表情が明るく目が輝いて、
そしてチームワークもちゃんと育って仲良くなった。
個々が協力し合って知恵を出し合って、衣装や小道具も持ち寄って、演劇とはままごと!って精神で。
勿論道のりは簡単じゃなかった。
押すことが演じる事だと思い込んでいた人は、引くこと、受け取ることが難しかった。
繊細で抑制的であることとは何か?押すばっかりでは味わえない豊かさと難しさ。
きっと自分の中の、今までは知らなかった部分と出会って、何か可能性も感じたはず。
発散したくて演劇をやってる人は、聞くことが苦痛だったかも知れない。
言葉を封印して、相手を聞く・空間を聞く・そして自分自身の深い本音を聞くことを要求されて、
手足を縛られたように思ったかもしれない。
私からの要求に反発を感じただろう。
でも、ここがスタート。
結局、演劇は自分と向き合うことを要求される。自分と対峙するしかないのだ。
難しいことは誰のせいでもない。難しいから難しい。
演劇はセリフを覚えてしゃべればできるように思えてしまう。(一見ね)
でも、ちゃんとやろうとすると、これで一丁上りは無い。
私は市民講座でも本気になるのね~お茶を濁せないのよね。
本当の演劇体験に肉薄して欲しくて、本当に相手役と繋がって欲しくて、要求が日に日に高くなる。
声が大きくなっていって・・・
願わくば、ここで体験したあれやこれやを、日常に持って帰って欲しい。
日常での皆さんが、今までよりもよりオープンで、しなやかで居られるようになってくれたら嬉しい。
参加者のTさんが講座終了後話してくれた。
「長年電話相談の相談員をやって来たけど、こんな風にちゃんと受け取ることを知っていたら、もっと違ってたのに…」
シニアに混じって今回は中学生が一人参加。
実は皆で心配したんだよね。
二回目からはもう来ないかも?ってね。
でも、一度も休むことなくちゃんと来た。
なんと、凄~く楽しかったんだって~
最初はなんだか消え入りそうな声だったけど、身体も華奢で心配したけど、本当に変わった。
演劇部のある高校目指して受験するんだって!頑張って欲しいね~
Let'sシェイクピア「マクベス」第三弾!
すでに待望の声が上がっている。
右京ふれあい文化会館の担当、木下さん石川さんには強力にサポート頂き有難かったです。
館長の廣瀬さんも、おさらい会だけでなくたびたび講座を覗きに来て下さった。
来年度の事業に組み込んで頂けそう?かな?
作戦会議重ねて、次は3幕4幕に皆さんとトライしたい。
さ~、しばしシェイクスピアは離れて、
3月20日大江能楽に向けて、宮沢賢治さんに取り掛からねば!
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