Sugawa Mika のブログ

日々のこと、 生きたい世の中のこと、 演劇のこと

★2017年おででこ情報★http://odedeko.com/
★芦見谷芸術の森★http://odedeko-kyoto.blogo.jp/

演劇

喉元をぎゅっと押さえつけられたような、

窒息感、不快感。

仕方ない。つまりはこの感覚が「今の日本」なんだから。

あ~苦しい。


被抑圧者の為の演劇=フォーラムシアター。
南米ブラジル、1970年代、軍事政権下、
アウグスト・ボアールが創始者。
捉えられ、拷問され、長くヨーロッパに亡命していた。
晩年はその為に膝がすっかり壊れて杖を突いていたそうだ。

非暴力で対話を促す手法。演劇的要素をツールにして、過去を検証し、今を通過して、変化を起こしていく、よりよい未来のために。フォーラムシアターの目的はそこにある。

今を生きてる日本人の何割くらいが、
自身を「被抑圧者」だと認めるだろう?

講師のヤルマーさん曰く
「被抑圧者は、諦めてしまっている人が多い」らしい。
「どうせ現実は変えられない」と思っているそうだ。

ん?こんなに投票率の低い日本は?・・・

抑圧とは目に見えるような分かりやすい物だけではない。
空気、常識、マナー、協調、調和、平和、美しい、愛、家族、可愛い~・・・
一見抑圧とは無縁に思える「キラキラワード」によって抑圧されることもある?

そんなこんなを考えさせられる三日間。
本日19時からその成果発表。
深くて濃い。とてもじゃないけど三日ではその入り口をちらりと覗いたくらい。

ヤルマーさんの言う通り、「これはフォーラムシアターを知る機会」
その通りだ。

でも、時間の長さは実は問題じゃない。たった三日でも私は大きな影響を受けている。

自分が抑圧されていることを認めることは苦しい。
簡単に答えの出ない問題に直面するのはしんどい。

でも、誤魔化し続けても未来は変わらないのよね。
認めないと、次の一歩が出ないのよね。


今日お時間あれば如何ですか?
観劇するというより参加しに来ませんか。
詳細は下記から↓
東京芸術劇場5階シンフォニーホールで19時から。

7/10、おででこVol.9「火學お七」無事に楽を迎えました。
(岸田理生アバンギャルドフェスティバル参加)

去年の秋に参加が決まった時に、アバンギャルドってどんな意味だっけ?と辞書を引きました。
それほどアングラ初心者のわたし。

そこから始まった企画創作は困難でした。
今までは全く見たことの無かった、寺山修司系の劇団などを見に行き、本や資料を読み、キャスティングでは、何人もから「岸田理生はちょっと・・・」と断られ、改めて拾ってしまった火中の栗の熱さに驚き、消沈し、確かに自分が想像していた以上に、岸田理生の戯曲の困難さに胃が痛くなりました。


出演者13人は、ほとんどがおででこ初出演。小劇場で活動する役者が仕事をしながら演劇活動をしているのは今回も同じで、6月から始まった約1か月ちょっとの稽古は、全員のスケジュールがなかなか合わず、最後の最後まで苦しいやりくり。

企画、制作、舞台美術、衣装、宣伝すべてに渡って、予算と人手の無い弱小団体の苦しみが一気に噴出したような創作現場でしたが、有り難いことに作品の評価はかなり高いです。


パーカッションの生音と、低予算で仕上げたとは思えない衣装、美術。照明の美しさ。理生さんの書いたリズムの有る言葉を、フィジカル的に放つ役者の演技法。


舞台は総合芸術。今回は特にそう思う。


演出は芸術監督とも言われるけれど、これまでの公演では個々の役者の演技の底上げをするのが精いっぱいだった。でも今回私はようやく演技指導者の仕事ではなく、演出の仕事をしたと思える。
勿論もっと出来たはずだという悔しさや、忸怩たる思いは有るに決まってるが、本番と言う締め切りに追われる中、今回も様々な問題が起こる稽古を乗り越え、火のつかない役者たちに風を送り、寄せ集めの集団のギリギリの綱渡りでたどり着いた創造の結果は、私自身が観客として楽しめるものとなっていたと言える。皆それぞれがよく頑張ってくれた。


しかし、色んな人がいる。
出演者それぞれがそれぞれの火事を持ってる。
演者は、嘘を誠にするために、自分の全てを掛ける事を要求される。自分自身が火だるまになることもある。全く火が付かずに湿気って、煙ばかりもうもうと吹き上げる事も有る。真っ赤に染まった美しい火柱を吹き上げることも出来る。さて、今回はそれぞれどうだったのかな?


わたしは課題がはっきり見えた。
上手く行かなかったなら、やり方を変える。
変わることに臆病じゃない私は少し得な性格。


だから今は、火事が終わってとにかく嬉しい。
ほっとしている。
私も休養が必要。せめて今週位は・・・


でも、すぐ7月8月の芦見谷の企画に取り掛からないと。
7月29.30.31の空間造り第4弾の参加者募集中です。
詳細はこちら→http://odedeko-kyoto.blogo.jp/
夏休み前半に、打ってつけのこの企画。

どうぞ芦見谷ワイルドパワーを浴びに来てください。





おででこリオフェス初登場まであと4日。

稽古は今日を含めて3日。

7/7(木)の七夕にアゴラ劇場へ。
7/8(金)19時初日。
7/10(日)18時の回で、全五回公演は終了。


10か月に渡る岸田理生さんとの苦悩の向き合いも、もうあっという間で終わる。


昨日は早めに稽古を切り上げ、私は当日パンフ作り。
みんなは稽古場で自主稽古やら道具の手直し。

おやこれは?
初日4日前に当日パンフ作りに時間を割けてるなんて・・・
若しかしたらここ数年なかった余裕の進行かも知れない?


リオフェスに参加することが決まったのが去年の9月。
何本かの戯曲を読み、作品を何にするかで紆余曲折。
理生さんの戯曲は難しいとは聞いていましたが、
そのハードルの高さは、岸田理生初体験の私にとっては予想を越えていた。
読めば読むほど胃が痛くなる始末。

「火學お七」に決まってからも、
あてにしていた俳優にオファーを断られ、
その理由が「岸田理生だから・・・」

最終的に全出演者が確定したのが今年の4月。
もうぎりぎりのタイミングだった。

でも、この最後に決まった出演者曰く、
オファーを受けたのは「岸田理生だから」

岸田理生さんとは、つまり、そういう存在なのだろう。
反発と魅力が共存する強烈な個性を持つ作品群。
だからこそ亡くなって13年になっても、
こうして毎年フェスティバルが開催されているのだ。


さあて、ここまで来ました。
遣れることはやった・・・はずだと思う。
演出して出演する苦しさは毎回のことだけど、
ここにきて一番稽古が足りてないのは私だ。
もう後は、私自身が一人一人にオファーして、
出演してくれている役者たちを信頼して、
私も出演者の一人として、理生ワールドを楽しみます。


従来のおででこファンには、ポップな笑いに満ちた、
おででこらしい演出も楽しんで貰えますよ。

岸田理生だからと観劇される新たなお客さまへは、
おででこなりに向き合った理生作品を堂々とお見せしたい。

この方もわたしがスカウトした、打楽器奏者多鹿大介さんの演奏が、
更に作品世界をくっきりと彩ってくれます。

みなさま~お待ちしています!

******

おででこvol.9 
「火學お七」~ある都市の熾火の記憶~

原作:岸田理生
リオフェス2016(第十回岸田理生アバンギャルドフェスティバル)参加作品

上演台本・演出:須川弥香  

【日程】
2016年 
7/8(金)     19時  
7/9(土) 14時・19時  
7/10(日)14時・18時  
(全5ステージ)

劇場◎こまばアゴラ劇場 
住所:〒153-0041 目黒区駒場1-11-13 TEL:03-3467-2743
*京王井の頭線「駒場東大前」駅
東口より徒歩3分
*「会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際には公共交通機関をご利用ください。」

出演
川原田瑞子、小林大祐、下村真梨奈、末松和佳、須川弥香、高安有紀、知野三加子、瀧澤孝則、友澤宗秋、中谷中、根間永勝、本庄由佳、山下舞、(五十音順)
パーカッション◎多鹿大介

照明:山﨑佳代 音響:斎藤裕喜
舞台監督:清水義幸 
舞台美術:おででこ  
宣伝美術:水野悦

チケット料金 
前売・予約3000円
当日3500円
学割2500円(日時指定自由席)
*受付開始、整理券の発行は開演1時間前、開場は開演の30分前です。
*前売・予約のお客様の入場が優先となります。
*学割は予約時にその旨申し出いただき、当日窓口で身分証提示必要。

チケット予約
おででこサイト内予約ページ
http://odedeko.com/
Tel/Fax 03-6903-2748 
メール odedeko2010@gmail.com

協力
カワサキアリス
劇団S.W.A.T!
HUSTLE MANIA

制作
おででこ制作チーム・山下舞

主催◎おででこ
共催◎理生さんを偲ぶ会 
提携◎(有)アゴラ企画・こまばアゴラ

「五団体すべての公演を一度ずつ観ることのできる「リオフェス・通し券」を8000円にて発売しております。おででこへお問合せ下さい。」

七草七日七十七日
七の杜七墓参り
北斗の空に七つ星
まわりまわって七曲り
七重桜の七変化

七生転じて七赤に
生まれた娘の名はお七
お七かなしや物狂い
七つ下がりの雨の中
消えた男を探しゆく






 





と、進む七月公演の稽古。
稽古期間も半分過ぎたからもうのんびりとはしてられないけど、
稽古場のモチベーションも、創作の密度も良いペースで上がってきている。
キャスト同士の信頼感も。

やることは一杯ある。

衣装の決定、
劇場への下見、
DM発送、宣伝、
大道具制作、
演出プラン、
そして役者としてセリフも入れなくちゃ、
などなどなど・・・

体は一つで一日は24時間で、なかなか難しいです。

今回の岸田理生さんの戯曲は難しい~
でも、一歩一歩確かに進んでます。

出演メンバーは私を含めて総勢13名。
そして今回はパーカッションが入ります。

いつもの如くですが、
出演者へは演出の私が依頼して出演して貰ってます。
みなさんと私との出会いは、別の舞台での共演とか、
おででこワークショップに参加してくれたからとか、
私がお客として舞台を見に行ってスカウトしたりとか・・・
パーカッションの多鹿さんもライブを拝見して、わたし自身がスカウトしました。
だからまあ、
責任重大なのです。
全ては私の責任です。

良い作品作りたいし。
出演者みんなにワクワクして欲しいし。
私自身が演劇には真摯で在りたいし。


先日久しぶりにお会いした神山監督。
お時間が合えばおででこの公演を見に来て下さいます。

「演出は苦しいですね~」
という私に、

「そりゃ~苦しいよ。役者は自分のことだけ考えてれば良いんだから・・・」
と、間髪入れずに出た言葉。
何かお~!と思った。

私、20年ほど前に監督の作品に少し出演している。
役者と監督という立場の時には、聞いたことが無かった言葉です。
私を「演出者」として認めてくれての一言か?

でも役者は又、自分の役の事を考えることが仕事な訳です。
ここで本が読めるかどうかが分かれ目ですけど。
本を読めないと、
目立ってるかとか、セリフが多い少ないかとか、カッコいいとか、可愛いとか低い次元・・・

志が低いとこの辺り。
最近志って言葉あんまり聞かなくなった。
志も聞かないけど憧れも聞かないか。

本物の役者は、人間の美も醜も共に本気で出来るからカッコ良い。まず美とか醜とか分けるのが間違い。人間の営みはエロもなにも全てを内包してる訳で、人間の専門家?研究家?が役者。ある役割を振られて躊躇するのは、生身の人間だと当たり前ですか?でも本来役者は特殊能力者だから、普通の人みたいな躊躇を捨てられないなら辞めた方が良い。

演出だって人間研究がもちろん必要だけど、そこだけではすまない。

5月の頭の「楽屋」で使ったBGを、オペラ歌手の友人が褒めてくれてた。
嬉しかった。
すぐに決定できなかったBG。悩んで決定したBGはショパンだった。
クラッシックの専門教育を受けてない私は、その曲の背景まではよく知らないまま、聞いた自分の感性、感覚で決めてたけど、彼女が言うには、作曲家自身の人生と「楽屋」という戯曲が内包するテーマがぴったり符合していたのだという。

理論で入るか?感覚で入るか?
結果良けりゃどっちも良い。

身近な人に相談して濁ってしまう結論。
信頼している役者であっても、役者と演出は見てる風景が違うから。
仕事のレンジが違うから。
演出としての最終決定は自分と孤独に向き合うしかない。


先日女性演出者三人で飲み。
大変だった現場で出会ってるからこそ同士のように思える人。
その現場で会って、こうして又飲みたいと思える人は余りいない。
この飲みの収穫は、

「目的が違ってしまうと駄目なんだ」って言葉。

シンプルで何気ないけど本質的。
今年の後半のテーマはこれだな

沢山のサジェスチョンや気遣いも、善意から発しているからこそ困った足かせになったりする。
でも、結局はわたしだよ。わたしが目的を見失わないなら大丈夫。

「火學お七」面白くなると思います。
キャストみんな良いですよ。
わたしのキャスティング割と褒められます。
今回も良いですよ。適材適所です。
おででこなりのアバンギャルド、見て欲しいです。


お七が終わったら7月29(金)-31(日)の京都の山での空間造り。参加募集中です。

8月はまた京都の山でこけら落としの予定。
この企画を共に乗って進めてくれる仲間にもめぐり会いました。
物事は進む時には進む。

出会いって凄い。
別れが有れば出会いも有る。
必要な再会も果たしている気がする。

近日詳細発表します。
全ては目的を見失わずに一歩一歩でね。
 

燐光群アトリエの会「楽屋フェスティバル」閉幕から1週間。
おででこの出番終了からは10日。

どっぷりと、骨の髄まで沁み込んだ疲労からの回復がなかなか思うようにいかず、ようやく昨日あたりから、脳の芯の痺れというか、情報過多からの思考のくもりと、心身にビトっとまとわりついていた、重たい強迫観念から解放されつつあります。

芝居ってこんなにも疲れるのね~と年々その思いが強まります。

さて、次!に行く前に、今回の振り返りを。
         
さっさと流れ去りますからね時は・・・

楽屋、今回改めて取り組み、その深さを知りました。いや・・・清水邦夫と言う作家の懐が深いのですわよ。
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自分たちの本番前に、おででこチーム何人かで、他団体の「楽屋」を観劇しました。
合計三団体を見ましたが、これが同じ戯曲かと?!演出によって、捉え方によって大きく印象が変わるんですね。その個々の捉え方をまた許すんですねこの戯曲は。違いを受け止めて、それなりに成立させています。つまり戯曲の行間が豊かだからでしょうね。

ちなみにおででこ演出では、と言うか私は、「楽屋」をよく言われる女同士の戦いとか、女優の業の物語とは捉えていませんでした。もっと言うなら幽霊の物語とも捉えてませんでした。それが成功していたんでしょうか?
おででこの楽屋を面白がって下さった方が何人もいて、嬉しかったですね。

10日のフェスティバルの打ち上げで、他団体さんとも少し交流できました。
私は残酷さではなく、横の繋がりに飢えてるんですね・・・
これを機会にまた今後も繋がって行きたいわ。
そういう意味では、無理目のスケジュールをでしたが、フェスに参加して良かったです。


そして、次ですね。岸田理生アバンギャルドフェスティバル。

「火學お七」

台本に向き合っていますが、悩ましいですね~難しいですね~
これもすげ~~疲弊しそうです!
なんと来週からもうプレ稽古が・・・

ちょっとぶっ飛ばし過ぎな上半期です。
死なないように頑張ります。

 

昨日は、ここ数年ほぼ毎回おででこのチラシデザインをしてくれる悦さんと、7月公演のチラシの打合せ。メールや電話では連絡しているものの会うのは久しぶり。

ご無沙汰の間に色々お互いに環境の変化もあり、その報告が尽きることがなくて、5時間の居酒屋滞在があっという間。ラストオーダーでお店を追い出されて駅に向かい歩きながらもしゃべるしゃべる私たち。

悦さんとの付き合いもかれこれ15年以上になった。
会う頻度はさほど多くはない。何年も会わないときも有るけど、彼女とは、求めている心地よさや理想や、大切にしたい根本がどこか似ていると思える安心感がある。

昨夜悦さんが、私は9の人で、悦さんも9の人だという。
9の人・・・このパターンは初めて聞く。
誕生日から割り出した有る数のことで、1-9の数によってその人の本来の性質とか、性格とか、求めている理想とかが分かるらしい。統計学であり、ある種のスピリチュアル。

そして私が話すことや考え方がまさに9の人~!って感じらしい。
9同士の理解が早いのは、これは道理だそうだ。9と1は遠いけれど隣り同士だから理解し合えるってことも言えるんだって。面白い。

でも実社会では、隣り同士でも同じでもない人との関わりの方が圧倒的に多い。この理解し合えない人とどう付き合って生きていくのかがまさに人生で、だから、生きることはすなわち修行なのだな~と二人で納得し合った。


おででこ京都の山企画、第三弾の報告が遅れてますが、「楽屋」の本番まで実質10日になり、脳と時間をそちらに回せません。5/5.6.7の「楽屋」終了後にご報告の予定です。

ここからの稽古でぐぐぐっと作品は深化します。
厳しくも苦しくも楽しい稽古稽古稽古・・・

「おででこの楽屋」前売り絶賛発売中!
おででこサイトよりご予約頂けます。 http://odedeko.com/


 

昨日は新月でした。

新月の昨日、おででこ新サイトがオープンしました!
http://odedeko.com/


まだ下書き中のカテゴリも有りますが、徐々にアップして行きます!
新しい情報も今後はこちらにアップします。ブックマークしてくださいね~!


そして!

おででこ京都の山プロジェクト第三弾! 間もなく締め切りです。4/10(日)

気軽に行くよ~と言える距離でも環境でも無く、
都会生活者には幾分ハードルが高いのは確かなのかもしれませんが、
実はハードルを上げていたのは自分自身の思い込みだったと思うかもしれませんよ。

だから、やっぱりお誘いしたい。
多くの人に体験してほしい。

ワイルド、ネイチャー、スロー芦見タイム。
http://odedeko-kyoto.blogo.jp/ 

春の芦見谷でお待ちしています~!




 

先日わたし、
自宅の玄関の鍵穴に、カギを差しっぱなしにして外出。
カギをかけてても、そのカギが鍵穴に差しっぱなしだったら、

かけてないのと同じだろ!

しかも、その不穏で不明瞭な記憶というか予感がふと、日中の経済活動の最中によぎり、
カバンを漁り、上着のぽっけもズボンのぽっけも漁り・・・でもどこにもカギは無く、99パーセント不安が的中したことを知った瞬間、 脇から大汗がどっと・・・
なんでそんな失敗してるのわたし???
と、朝の光景を脳内リプレイするも今さら過ぎたことで、
今まさに!まさに今!何者かが自宅に侵入しているかも知れないと思うと、
もう落ち着いて経済活動に集中することは不可能で、正直に事情を話して早退を願い出て、自宅にとって返し、
帰りの電車の中では色んな光景が脳内にぐ~るぐる渦巻いて、

すでに侵入されて部屋がぐちゃぐちゃ?
いやいや、実は鍵はどこかで落としてしまっている?
それならまだましだとは言えど、鍵を変えるのにまたお金かかるのは痛たたた・・・

鍵よ!誰にも気づかれずに刺さっていておくれ!

そんな時は電車がのろくさく感じる、
駅から自宅まで自転車をブンブンこぎ、
マンションの階段を4階まで駆け上がり、
そしてわたしの目が見たものは!? 
                           


 
 今日から四月です。早い早い早い~
今年の三月は猛烈な修行月間でした。苦しかった。毎年誕生日月ってなんかしんどい気がするな~と話したら割と同意してくれる人が居ます。みなさんはどうですか。


 3/12(土) 両国シアターXでの一日限りの再演。
言葉が促すカラダ 身体が促すコトバ であそぶ 太宰が書いた 女 おんな オンナ・・・
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去年の11月に川崎で見て、そして今回も両国に来てくださった方が沢山いました。
この作品は観客からの支持が高いです。

でも、本当にしんどい創作でした。わたしは毎回稽古場では死にそうなほど疲弊する段階が有るんですが、今回はなんだか良い作品を創るための苦労ではなかったんですね。私はこと演劇に関しては難しいこと大好きなので、創作としての高みを目指しての苦労は楽しみであり喜びですが、そこに至る以前の低い次元のしょう~もない腐心にやられました。

演出という仕事、団体の主宰という責任。小さなグループは全員で仕事に当たるというチームワークのの確立。経験値と自覚の低い演者へのモチベーションアップ。そして自分自身も演者であり、作品を探求し続けるということ。私が「辞めた~」と言わない限り、磨き続けて行く必要なスキルですから、そんなことの弱音ではないんです。
観客の評判は凄く良かったのにも関わらず、なんともやりきれないぐだぐだな感じですね。

まあ、生きてれば色んなことあります。
わたしもこのぐだぐだな感じからやっぱり学んでることが有りますし。


その1週間前には前回のブログでも書きましたが、2月23日から12日間の、Markus Kopf氏とのワークショップ創作での観客への発表が有りましたから、やっぱりいくら再演とはいえ、これは無理目なスケジュールでした。気力も体力も脳力もギリギリのきつきつで、なんであたしゃこんな苦行僧のような事に成ってんじゃ?と


マルクスワークの今年は、
ブレヒトの詩や戯曲の一部を使い、「難民」をテーマにコラージュ作品を創るという趣向。

流石だと思いました。
Marukus氏との創作に私が4年も参加している理由はここです。
彼がなのか、ドイツの演劇人にとっての当たり前なのか、わたしは比較できる何かを持ってないですが、

演劇という行為は、今日の世界に生きる創り手たちによって、今日の世界を生きる観客に向けての「問い」であるというアンカーが、ガッチリ根っこに刺さっている。

だから仮に取り組む戯曲がブレヒトでなく、それがシェイクスピアであっても、チェーホフであっても、岸田國士であっても、三好十郎でも、アーサーミラーでも、テネシー・ウィリアムズでも、清水邦夫でも、どんな名作と言われるものでも、その作品に取り組む創り手たちが目指すところは変わらないのだと思う。生きること、人生、この複雑化した世界に存在する「人間」という生き物への「問い」の為に書かれた仮定の、虚構の物語を、どう生き生きとさせるかという課題に取り組むことが俳優の仕事。

Marukus氏のトレーニングの多くの時間は即興にあてられる。
わたしは即興の手法による有効性を随分教わった。
本当に空間に存在するための術が即興のトレーニングでは見いだせる。
脳をぶん投げて、肉体ごと空間と繋がる体験。
本当に舞台上で生き生きするために邪魔になるものは、怖れ。
共演者と本当にコンタクト出来ている瞬間と、そう見せかけている瞬間。
相手を本当に見て、その時感じた何かに蓋をせず、そのことによって湧き上がる自分の本当の感情も、そのことによって引きずり出される記憶の中の何物かも惜しげなく全て持ち出し使う。
虚構に命を吹き込む術は後にも先にもここにしかない。秘密は無い。魔法は無い。


面白いのだが、Marukus氏との創作現場では、いつも何かしら事件が起こる。事件は無い方が良いけど仕方ないのかも知れないとも思っている。

それは、即興というトレーニングを通じて、みんな心も身体も変化しやすくなるから。
柔らかく感受性豊かにオープンに成るから。
心を裸にされて取り繕っていられなくなって、泣いたり怒ったりし易くなる。
でも当然、その変化の度合いは個人によって大きな開きがある。
俳優としての経験がいくら長くても、見た目がどんなに麗しくても変われない人は居る。
ようするに、自分が慣れ親しんだ演劇文法とは違う演劇文法に出会って、手も足も出なくて悔しい思いをするのは、何も知らない未経験者より経験者の方だろうと思う。積み重ねてきた経験値と成功体験によるプライドだってある。

演じることとは、アクションではなくて、リアクションなんだという所に立ててる人なら早い。自分をチェンジすることに恐れない人ならすぐに対応出来る。

わたしはだから、どう真っさら状態で初日のワークに挑むかを自分に課していたんですね。
「知ってる知ってるわたしそれ知ってる。だって4年目だし得意だし~」とか成ってて、誰かに得々と説明してるようならもう参加する必要はないわけですから、演者としてどうピュアに存在するかに挑戦したんですけど、見事に初日に邪魔が入ったのも可笑しかったけれど・・・

受け手が受け取る準備が出来てないと、宝も宝に見えないのは事実。名作だって何も無いと言ってしまえる素人。豚に真珠。わたしは得るものが沢山有ると思うから4年も参加してるけど、同じ内容のワークを受けていても、そう思えない人も居るというのは仕方ない。それは良いとしても、このワークの辛いところは、出来ない悔しさとか、あの人は出来てるなあとか、嫉妬に近いところから発生する、しょうもないマイナスな感情に出くわすこと。人間だからそうなってしまう事は理解する。何処の現場にも多かれ少なかれ有ることだ。でも高みを目指して物創りしたいときに、そんなマイナス要素は本当に要らないね。

俳優という、「人に非ず人より優れる」物を目指したんなら、普通の人みたいぐだぐだしてないで、もっとシンプルに成ろう。そして本当に難しくて面白い創作に取り掛かろうよ~と言いたいだけなのです。


 
 そこで私が見たものは?!

鍵は、ノブの鍵穴にぶっ刺さったままでした。
誰にも見つからずに、見つかったとしてもそのまま放置してくれたのでしょう。
良かったです~足立区エライ~
 
えらいこっちゃが目白押しの三月でしたが、
3/30は自身の誕生日に、みなさんから沢山のHappy birthday をフェイスブックで頂いたら、なんか元気が出てきました。人間は単純です。
春は日本はリスタートシーズンで、世間は忙しくて、学校のころは卒業した後とかクラス替えの後とかで春休み。
誕生日でヒロイン気分になったことなんかとんとない。それにこんな早生まれのしかもギリギリに生まれたお陰で、学校の勉強についていくのが本当に大変だったし、馬鹿にされた記憶が付きまといます。両親も歯がゆかったんでしょうね、不憫だったんでしょうね、叱咤叱咤叱咤され続けたわたしでした。だから自分の誕生日ってなんとも複雑な感じ・・・でも、嬉しかった誕生日も有ったのは確か。思いがけないプレゼントを貰ったことも思い出しました。
凄くびっくりしてドキドキして嬉しかったな~

弥生の季節に生れた女の子だから、香りをつけて「弥香」と命名してくれたのは母方の祖母。
戦前に女学校までいった和歌を嗜む才女でした。祖父と結婚するために奈良から満州に嫁ぎ、終戦時は満州に足止め。引き揚げまでに零下20度を下回る満州の冬を二回もくぐり、4人の子供を無事に連れてやっと日本にたどり着き祖父と再会。でも食糧難の日本では引揚者は針の筵。親戚や姑から猛烈な苛めに合った。
私に会うたびに「弥香ちゃん大きくなったね~」とニコニコ笑っていた小さな体の祖母。祖母が亡くなったのも春でした。焼き場からの帰り、満開の桜が彩る宇治の平等院が美しかった。



さて、明日からは 
 
「燐光群」アトリエの会=「楽屋フェスティバル」 の稽古開始です!

場所:梅が丘Box 住所:世田谷区梅丘1-24-14フリート梅が丘

おででこの出番日程は、5/5(木)18時. 5/6(金)14時. 5/7(土)18時 全3ST 前売り2500円
絶賛ご予約受付中です!おででこへ→ 電話03-6903-2748  odedeko2010@gmail.com

 
清水邦夫「楽屋」

出演者は女優4人だけ。日本で一番上演されている作品。
楽屋と言う小さな世界で広がる、底知れない人間の思い。滑稽で哀しく切なく一生懸命。
清水邦夫のセリフは分かり易い。構成もシンプルですから演劇初心者から上級者に至るまで、様々な「楽屋」が生み出されてきている。
行間には沢山の宝が隠れている。宝探しをする胆力が有れば、もし何かを見つけられたら、いかようにも発展する可能性を秘めたパワーのある戯曲です。

私は2009年の12月に、Ito・Mスタジオで「楽屋」に出演しています。もう6年経ってるなんて・・・
今回は、燐光群さんの梅が丘ボックスで、ほぼ同じ照明と同じセットを使い、全部で18団体が参加して、各々の「楽屋」を披露するという、「楽屋祭り!」 大阪や名古屋からも参加している団体さんが有るそうです。凄いですね~ 

おででこは、実は超忙しいのですが、あえてその忙しさの合間にこの企画に参加した理由は、今日本で演劇をやっている色んな方々に会いたいからです。皆どんな思いで何に苦労して、でもどこを目指してやっているのだろう。知りたいんですね。そして沢山励まし合いたいと思ってるのかな?

ただし、良い物を作るためには気合い入れてますよ!今回キャスティングは申し分ありません。私本当に嬉しいです。本物(を目指してる切磋琢磨してる)女優たちとの稽古場リポートは次回から!

 

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