バスからの風景、ひまわり。
DSCN2395トルコの長距離バスは、鉄道よりも安全で時間に正確で信頼が置けるとのこと。日本とは認識が逆で面白い
私達の今回の旅行のテーマの一つ「お金をなるべくかけない」為に、トルコ国内の移動はバスを使う事にしました。イスタンブールの長距離バスターミナル、「エセンレル・オトガル」にタクシーで向かいます。ここには、トルコ全土に向かう長距離バスが集まってて、中心にはターミナルを一周する道路があり、道路に向かって無数のバス会社のオフィスが並んでます。そのオフィスの裏口すぐ、結構な至近距離に大型バスがフロントをこちらに向けて止まってます。要するにターミナルの中心から道路、歩道、オフィス、バスと外側に放射状に広がってゆく作り。ちょっとした球場くらいは有りそうな結構な広さです。

私達が使ったのはMETROという大手バス会社。だけどMETROの看板があっちこっちに散らばってて、行き先によってオフィスが違うようです。トルコはトルコ語の国ローマ字を採用してるから、そのまま読めば発音は出来るけど意味が分りません。バスは庶民の足のせいか英語の表記がほとんど無いんです。タクシーの運転手さんがカッパドキア行きのオフィスを確認してくれ、無事目指すオフィスに横付け。METROのスタッフがすぐに近づいて来てタクシー運転手とトルコ語で何か話し「O~K~任せなさい~」みたいな事を笑顔で私達にトルコ語で言います私達のトランクを引っ張り歩き出す彼に、英語で質問してみますが彼はトルコ語で答えるから何だか分らないけど、親切なのは確かです。混雑しているオフィスの中を抜け、カウンターらしき場所も抜け、オフィスの裏側に出ると大型バスの顔がでん!と並んで、ここもまた凄い人。
手荷物倉庫で彼は別のスタッフにトルコ語で何か伝え、私達のトランクを渡し、担当さんは「ジャポンか?」なんて笑顔。そして札を二つ渡されます。「これでOK~よ。二階に喫茶室があるから、出発までチャイを飲んで休んでなさい。後はもうピュ―と運ばれて、no problem・・・」みたいな事を身振り手ぶりとトルコ語で言います。この人にも英語で質問するけど、困った顔で「英語出来ないな~~」と言います。トルコ語で。

なんか・・・
もういいか~って気分になる私一応札も貰ったし、何か親切だし、二階で休んでろって言うから休んでるか・・・
昨日イスタンブールに着いたばかりで、今日も朝から終日ボスボラスクルーズだったし、異国での緊張と英語での会話に、脳もいい加減疲れて思考停止です。

今夜は夜行バスで車中泊。出発までにはまだ3時間近くあります。二階の休憩所で、羊肉の赤いハム(イスラム教徒は豚を食べない)とチーズと野菜が沢山入ったトルコスタイルのサンドイッチ(マヨネーズは使わず基本塩コショウのみ)で夕食を済ませ、トイレで化粧を落とし歯磨きをし、暫し心身をぐったりさせます。
発車20分前に一階のオフィスに降りて行くと、さっきにもまして人が溢れてます。バスが止まっているオフィスの裏手も喧騒と混雑!どのバスが私達の乗るバスなのか?・・・バスのフロントガラスには電光掲示板が出てるけど、やっぱりトルコ語の表記だから分かんないよ~と振りると、母が居ませんもお~~~と一気にぐったりしつつ、オフィスの中にとって返すと、緊張で強張った表情の母がおろおろと・・・

以下京都弁で、
私「お母~さん何してんの!?」
母「いや~もう~はぐれてしもてどうしょうかと思たわ!」
私「なんで付いて来てくれへんの~?」
母「そやしさっきんとこに行ったんやんか」
私「あたしもそこに行ってたわ~」

と、意味の無い応酬・・・しかし出発時間が迫ってますから気持ちが焦ります。バスの周辺に居る人には一切英語が通じないので、とにかくカウンターに行くと、カウンターでも「英語が出来るのはあいつだけだからあいつに聞け」とたらい回し・・・すったもんだの末何とかバスに乗車。やれやれです

バスには、各座席ごとにヘッドフォンと液晶画面がついてて飛行機みたい。軽食とドリンクのサービスも出ます。
トイレ休憩に道の駅みたいな所に何度か止まります。トルコの公衆トイレはほぼ有料。0.5~1トルコリラくらいです。いわゆる夜行バスですから、寝心地は特別よくは有りませんが一気に疲れが出て熟睡。

朝、カッパドキアに一番近い大きな市、ネブシェヒルのオトガル到着前にはコーヒーかお茶が振舞われ、レモンの香りがさわやかなオーデコロンを両手に一杯注いでくれます。友人からは、「ギョレメ」までの直通バスなので、ネブシェヒルで降りないようにと言われてたのに、何故か乗客全員バスを降りて行きます。

母「降りんのかな?」
私「いや?降りたらあかんて言うてたんやけど・・・」
母「皆降りていくえ?」
私「う~んちょっと待って!」

外を見ると、METROと書かれたマイクロバスが何台か止まってます。地球の歩き方に、「大きなオトガルで一旦乗り変えて、最終目的地までは別のバスで運ばれた」と、読者の投稿があった事を思い出してると、乗務員から「降りて降りて」と身ぶりで催促されます。外は人がごった返してます。METROのスタッフ以外は皆ラフなかっこうしてるから、乗客なのか何者なのかよくわかりません。「バスを降りたとたんに色んな旅行会社が声をかけてくる」と、地球の歩き方に書いてあった事を思い出します。
「何処行くんだ」と誰か。
「ギョレメ行きたいんだ」と私。
「ギョレメ行きはあれだ」と一台のバスを指差され、トランクを受取りにバスの反対側に回り、乗務員に札を渡すと・・・
「あ~これは違うよ」と札を返されます。
「はあ~」 
中には確かに私達のトランクはありません。
「WHYと一瞬にして血の気が引いていく私。
小太りのトルコ人男性が流暢な日本語で「あなたの荷物はイスタンブールだよ、この札は違うんだよ」
「なんで? NO ONE EXPLAINED だったよ~
と日本語と英語がごちゃごちゃの私は、白くなって行く頭で、はて?ここは一体カッパドキアなのかしらん?なんて思考が渦巻きます。
と、隣で「娘は~英語が~読めますよ!」と、誰に向かって言ってるのか?齢70の母も日本語で絶叫気味です

どうやら私達ここに来て、
この旅行最大のトラブルに遭遇したらしい・・・です