昨日、10/2(金)両国シアターXでルティ・カネルさん演出の「母」を観劇。
公演、作品の詳細はこちらで→日本・イスラエル・ポーランド共同創造演劇プロジェクト
観劇の感想はもちろん沢山有るけれど、まとめの結論から言うと、わたしはとても面白かった。沢山見たい作品が有る中で、自分の限られた時間をどれにあてるか悩みますが、昨日は当たりでした。自分も今すぐがりがりと作品創りをしなくちゃ!!!と、激しくお尻を叩かれたような感じです。
触発されてます。
美術がとても良かった。音楽も最小限なのに最大限な感じがしたかな?俳優も最小人数で沢山の役割を担っていたな~すごく贅沢なことやってるなと思った。だからもしお時間有るなら是非観劇されることをお勧めしますよ。この土、日で終わります。
ただ、全ての創作がそうであるように、万人が「最高!」と言うような創作は無い。(やたらと感動!とか号泣!とか言ってるのは・・・疑ってください。全ては売る
ための宣伝文句)
全ての創作の価値判断は「受け取る側」が決めるってのは本当の意味でそうです。誰かの顔色を伺わず、誰かの真似をせずに、ただ真実の自分の感性に聞いてみて欲しい、
「ソレガオモシロイノカ?」
全ての表現は見る人を選ぶ。と言うとよく勘違いする人がいて、作品が観客を選別してるというとり方をする人が多いけど、この意味は受け取り方を観客に委ねるという意味だと私は理解している。
両国シアターXは公演後にアフタートークなる、創作側と観劇側の意見交換という残酷なイベントを行う。これは私も何度か出演者として経験してるが、一本の作品を渾身のエネルギーで演じた後の俳優とは、それこそその作品に全てを捧げた後の「燃え殻の肉体」に近いのだが、その燃え殻たちを前に、観客から学問的な話や専門的な研究者からしか出ないような思想的な話や、果ては誰々は下手だとかいう感想?なんかが出て・・・色々出て来ても許されますよ、そりゃあ自由に発言できるようでなくてはこのイベントの意味がないですね、でも疲れ果てた俳優たちにとっては本当に~拷問なのだ。
だから昨日のアフターミーティングも、もうみんな疲れてるから解散してあげてよ~と思ったが、ちょっと気になったのはその疲労感だけではない出演者の表情の曇り???
原因は、アフタートーク後に出演者と少し話して分かった気がした。何故なら私も彼女の演出作品に出ていたときはそうだったから。
ルティさんの演出は非常に身体性を要求する。役柄の気持ちをセリフ術で説明する演技を排除する。ある意味では演者自身が自分の肉体を、まるで人形のように、作品と自分の受け持ったセリフに奉仕させることを要求する・・・・つまりそれは一見ドライなように見えて、限定されて窮屈な感じもするけど、とてもダイナミックで可能性の広がる表現になるから観客にはとても面白いのだ。
日本で普通の演劇教育を受けてきた俳優には意味不明だからやってることに確信を持てずに不安定でいらいらする。でもそれで良いのです。手の内に入っているような何処でも見られる演技なんかより、不安定な中でその時々の真実を真摯に探している俳優たちの方がピュアで美しいのですもの。
しかし私も今だから分かったようなこと書いてるけど、彼女の演出は肉体的な負担も多いから、やってる最中はとにかくジェットコースターに出演者全員で乗るような感じでもう夢中なんですよ。実際的な肉体の疲労は精神も蝕むし・・・
皆さん肉を沢山食べてエネルギー補給ですよ!とにかくお怪我の無いように!わたしも彼女の稽古中には生肉を沢山食べた記憶が蘇ってます・・・
公演、作品の詳細はこちらで→日本・イスラエル・ポーランド共同創造演劇プロジェクト
観劇の感想はもちろん沢山有るけれど、まとめの結論から言うと、わたしはとても面白かった。沢山見たい作品が有る中で、自分の限られた時間をどれにあてるか悩みますが、昨日は当たりでした。自分も今すぐがりがりと作品創りをしなくちゃ!!!と、激しくお尻を叩かれたような感じです。
触発されてます。
美術がとても良かった。音楽も最小限なのに最大限な感じがしたかな?俳優も最小人数で沢山の役割を担っていたな~すごく贅沢なことやってるなと思った。だからもしお時間有るなら是非観劇されることをお勧めしますよ。この土、日で終わります。
ただ、全ての創作がそうであるように、万人が「最高!」と言うような創作は無い。(やたらと感動!とか号泣!とか言ってるのは・・・疑ってください。全ては売る

全ての創作の価値判断は「受け取る側」が決めるってのは本当の意味でそうです。誰かの顔色を伺わず、誰かの真似をせずに、ただ真実の自分の感性に聞いてみて欲しい、
「ソレガオモシロイノカ?」
全ての表現は見る人を選ぶ。と言うとよく勘違いする人がいて、作品が観客を選別してるというとり方をする人が多いけど、この意味は受け取り方を観客に委ねるという意味だと私は理解している。
両国シアターXは公演後にアフタートークなる、創作側と観劇側の意見交換という残酷なイベントを行う。これは私も何度か出演者として経験してるが、一本の作品を渾身のエネルギーで演じた後の俳優とは、それこそその作品に全てを捧げた後の「燃え殻の肉体」に近いのだが、その燃え殻たちを前に、観客から学問的な話や専門的な研究者からしか出ないような思想的な話や、果ては誰々は下手だとかいう感想?なんかが出て・・・色々出て来ても許されますよ、そりゃあ自由に発言できるようでなくてはこのイベントの意味がないですね、でも疲れ果てた俳優たちにとっては本当に~拷問なのだ。
だから昨日のアフターミーティングも、もうみんな疲れてるから解散してあげてよ~と思ったが、ちょっと気になったのはその疲労感だけではない出演者の表情の曇り???
原因は、アフタートーク後に出演者と少し話して分かった気がした。何故なら私も彼女の演出作品に出ていたときはそうだったから。
ルティさんの演出は非常に身体性を要求する。役柄の気持ちをセリフ術で説明する演技を排除する。ある意味では演者自身が自分の肉体を、まるで人形のように、作品と自分の受け持ったセリフに奉仕させることを要求する・・・・つまりそれは一見ドライなように見えて、限定されて窮屈な感じもするけど、とてもダイナミックで可能性の広がる表現になるから観客にはとても面白いのだ。
日本で普通の演劇教育を受けてきた俳優には意味不明だからやってることに確信を持てずに不安定でいらいらする。でもそれで良いのです。手の内に入っているような何処でも見られる演技なんかより、不安定な中でその時々の真実を真摯に探している俳優たちの方がピュアで美しいのですもの。
しかし私も今だから分かったようなこと書いてるけど、彼女の演出は肉体的な負担も多いから、やってる最中はとにかくジェットコースターに出演者全員で乗るような感じでもう夢中なんですよ。実際的な肉体の疲労は精神も蝕むし・・・
皆さん肉を沢山食べてエネルギー補給ですよ!とにかくお怪我の無いように!わたしも彼女の稽古中には生肉を沢山食べた記憶が蘇ってます・・・
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