先日、演出家石塚克彦氏の告別式で懐かしい人たちと再会した。
告別式って本当に不思議だ。悲しさの隣りに嬉しい事や懐かしいことが、もっと言うなら故人とのお別れの場なのに、未来へ繋がる出会いがくっついて来たりする。
しかし多分それも、故人の人徳の高さに比例するのかな?
石塚氏は私たち一家にとって、特に父にとっては”命の恩人”。
出会った頃の石塚さんは、声が甲高くて大きくて、笑い声も大きくて、カラダも大きくて、くせっ毛の髪がくりんくりんで、創作に対しては厳しくて、エネルギーの塊みたいな迫力のおっさんだった。
その劇団の仲間たちもみ~んな、底抜けに大らかで優しくてエネルギッシュで、みんな貧乏なはずなのに、何故かみんな気前が良くて、お金は全然無いはずなのにけちんぼじゃなくて、本当に心が豊かな人たちで、凄くダサカッコいい大人たちだった。
80年代の、バブルに浮かれて日本中を拝金主義が覆い始めたあの時代に、まだこんな大人たちが居るんだと、まだこんな集団が存在してるんだと、当時中学生の私が心底驚いたほど、彼らの存在が奇跡みたいに思えたし、彼らに出会ったことは、本当に私の人生の中で奇跡のようだと今でも思う。
そして彼らは中学生の私に見せてくれた。大の大人が本気で演劇に立ち向かう姿を、演出家に駄目を喰らって悶絶しながらも役作りする姿を、ツアーで公演場所が変わっていく中でも、舞台も観客も真摯に愛して、一回一回の公演を丁寧に届けようと最善を尽くす姿を。
時には中学生の私を厳しく本気で叱ってくれたり、沢山の沢山の忘れられない出来事全部が私の演劇の原点だ。
初めて連れて行かれた北海道ツアーで、私が初めて与えられた仕事は「客電を消す係」だった。
「良いか、客電はな、お客を現実の世界から虚構の世界に誘う大~切な仕事なんだからな、リズムがあるんだぞ。開演のブザーが鳴ったら、ぽ~ん ぽ~ん ぽん ぽん ぽん・・・とな?!」
中学生の私に大真面目に説明してくれたのは誰だったかな?照明さん?舞台監督さん?
私もその言葉を大真面目に受け取って、開演ブザーが鳴る10分前くらいから、客電スイッチの前にもの凄~く緊張しながら、手に汗握って(^^:スタンばってた。 だって「客電を消す係」は私の演劇での最初の仕事だったんだから。
そして私は今も演劇を続けている。十分な大人になった私は客電を消すだけでなく、今では出演も演出も制作も・・・演劇に関わることならなんでもやっている。
良いじゃないか!シンプルにシンプルに、今出来る事を精一杯!人間はいつか必ず死ぬ。組織だって人間の集合体なら、いつか時代の役割を終えて解体もして行くんだ。
あと1週間、来週の金曜日、土曜日は、おででこ第八回公演です。どうぞ見てください!
三人でシェークスピアという題名のエネルギッシュな作品を長年上演されている老舗劇団があるけど、そのまねをした訳じゃないけど、おででこは三人の女優で太宰治です。
太宰まみれの稽古の日々もあと1週間、日々太宰治の笑いのポイント探しが楽しくなっています。太宰さんはコメディーです。再演ではミュージカルにもしたいくらいです。太宰治をミュージカルコメディーに・・・うん?いいかもしれませんなあ。
告別式って本当に不思議だ。悲しさの隣りに嬉しい事や懐かしいことが、もっと言うなら故人とのお別れの場なのに、未来へ繋がる出会いがくっついて来たりする。
しかし多分それも、故人の人徳の高さに比例するのかな?
石塚氏は私たち一家にとって、特に父にとっては”命の恩人”。
出会った頃の石塚さんは、声が甲高くて大きくて、笑い声も大きくて、カラダも大きくて、くせっ毛の髪がくりんくりんで、創作に対しては厳しくて、エネルギーの塊みたいな迫力のおっさんだった。
その劇団の仲間たちもみ~んな、底抜けに大らかで優しくてエネルギッシュで、みんな貧乏なはずなのに、何故かみんな気前が良くて、お金は全然無いはずなのにけちんぼじゃなくて、本当に心が豊かな人たちで、凄くダサカッコいい大人たちだった。
80年代の、バブルに浮かれて日本中を拝金主義が覆い始めたあの時代に、まだこんな大人たちが居るんだと、まだこんな集団が存在してるんだと、当時中学生の私が心底驚いたほど、彼らの存在が奇跡みたいに思えたし、彼らに出会ったことは、本当に私の人生の中で奇跡のようだと今でも思う。
そして彼らは中学生の私に見せてくれた。大の大人が本気で演劇に立ち向かう姿を、演出家に駄目を喰らって悶絶しながらも役作りする姿を、ツアーで公演場所が変わっていく中でも、舞台も観客も真摯に愛して、一回一回の公演を丁寧に届けようと最善を尽くす姿を。
時には中学生の私を厳しく本気で叱ってくれたり、沢山の沢山の忘れられない出来事全部が私の演劇の原点だ。
初めて連れて行かれた北海道ツアーで、私が初めて与えられた仕事は「客電を消す係」だった。
「良いか、客電はな、お客を現実の世界から虚構の世界に誘う大~切な仕事なんだからな、リズムがあるんだぞ。開演のブザーが鳴ったら、ぽ~ん ぽ~ん ぽん ぽん ぽん・・・とな?!」
中学生の私に大真面目に説明してくれたのは誰だったかな?照明さん?舞台監督さん?
私もその言葉を大真面目に受け取って、開演ブザーが鳴る10分前くらいから、客電スイッチの前にもの凄~く緊張しながら、手に汗握って(^^:スタンばってた。 だって「客電を消す係」は私の演劇での最初の仕事だったんだから。
そして私は今も演劇を続けている。十分な大人になった私は客電を消すだけでなく、今では出演も演出も制作も・・・演劇に関わることならなんでもやっている。
良いじゃないか!シンプルにシンプルに、今出来る事を精一杯!人間はいつか必ず死ぬ。組織だって人間の集合体なら、いつか時代の役割を終えて解体もして行くんだ。
あと1週間、来週の金曜日、土曜日は、おででこ第八回公演です。どうぞ見てください!
三人でシェークスピアという題名のエネルギッシュな作品を長年上演されている老舗劇団があるけど、そのまねをした訳じゃないけど、おででこは三人の女優で太宰治です。
太宰まみれの稽古の日々もあと1週間、日々太宰治の笑いのポイント探しが楽しくなっています。太宰さんはコメディーです。再演ではミュージカルにもしたいくらいです。太宰治をミュージカルコメディーに・・・うん?いいかもしれませんなあ。
燈篭 ・ 待つ ・ 葉桜と魔笛 ・ 貨幣
原作 太宰治
演出・上演台本 須川弥香
演出協力 大野耕治
出演 工藤藍 山下舞 須川弥香
言葉が促すカラダ 身体が促すコトバ であそぶ 太宰が書いた 女 おんな オンナ・・・
2015.11/13.fri |
15:00 |
19:30 |
11/14.sat |
15:00 |
19:00 |
(全4回)
チケット 前売り2500円 当日2800円(1ドリンク付)
チケット予約 演劇実験ユニット・おででこ
tel049-234-5403 mail odedeko2010@gmail.com
会場 川崎ファクトリー
川崎市川崎区鋼管通4-14-18
TEL 当日のみ可044-344-3640(渡辺治建築都市設計事務所)

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