7/10、おででこVol.9「火學お七」無事に楽を迎えました。
(岸田理生アバンギャルドフェスティバル参加)
去年の秋に参加が決まった時に、アバンギャルドってどんな意味だっけ?と辞書を引きました。
それほどアングラ初心者のわたし。
そこから始まった企画創作は困難でした。
今までは全く見たことの無かった、寺山修司系の劇団などを見に行き、本や資料を読み、キャスティングでは、何人もから「岸田理生はちょっと・・・」と断られ、改めて拾ってしまった火中の栗の熱さに驚き、消沈し、確かに自分が想像していた以上に、岸田理生の戯曲の困難さに胃が痛くなりました。
出演者13人は、ほとんどがおででこ初出演。小劇場で活動する役者が仕事をしながら演劇活動をしているのは今回も同じで、6月から始まった約1か月ちょっとの稽古は、全員のスケジュールがなかなか合わず、最後の最後まで苦しいやりくり。
企画、制作、舞台美術、衣装、宣伝すべてに渡って、予算と人手の無い弱小団体の苦しみが一気に噴出したような創作現場でしたが、有り難いことに作品の評価はかなり高いです。
パーカッションの生音と、低予算で仕上げたとは思えない衣装、美術。照明の美しさ。理生さんの書いたリズムの有る言葉を、フィジカル的に放つ役者の演技法。
舞台は総合芸術。今回は特にそう思う。
演出は芸術監督とも言われるけれど、これまでの公演では個々の役者の演技の底上げをするのが精いっぱいだった。でも今回私はようやく演技指導者の仕事ではなく、演出の仕事をしたと思える。
勿論もっと出来たはずだという悔しさや、忸怩たる思いは有るに決まってるが、本番と言う締め切りに追われる中、今回も様々な問題が起こる稽古を乗り越え、火のつかない役者たちに風を送り、寄せ集めの集団のギリギリの綱渡りでたどり着いた創造の結果は、私自身が観客として楽しめるものとなっていたと言える。皆それぞれがよく頑張ってくれた。
しかし、色んな人がいる。
出演者それぞれがそれぞれの火事を持ってる。
演者は、嘘を誠にするために、自分の全てを掛ける事を要求される。自分自身が火だるまになることもある。全く火が付かずに湿気って、煙ばかりもうもうと吹き上げる事も有る。真っ赤に染まった美しい火柱を吹き上げることも出来る。さて、今回はそれぞれどうだったのかな?
わたしは課題がはっきり見えた。
上手く行かなかったなら、やり方を変える。
変わることに臆病じゃない私は少し得な性格。
だから今は、火事が終わってとにかく嬉しい。
ほっとしている。
私も休養が必要。せめて今週位は・・・
でも、すぐ7月8月の芦見谷の企画に取り掛からないと。
7月29.30.31の空間造り第4弾の参加者募集中です。
詳細はこちら→http://odedeko-kyoto.blogo.jp/
夏休み前半に、打ってつけのこの企画。
どうぞ芦見谷ワイルドパワーを浴びに来てください。
(岸田理生アバンギャルドフェスティバル参加)
去年の秋に参加が決まった時に、アバンギャルドってどんな意味だっけ?と辞書を引きました。
それほどアングラ初心者のわたし。
そこから始まった企画創作は困難でした。
今までは全く見たことの無かった、寺山修司系の劇団などを見に行き、本や資料を読み、キャスティングでは、何人もから「岸田理生はちょっと・・・」と断られ、改めて拾ってしまった火中の栗の熱さに驚き、消沈し、確かに自分が想像していた以上に、岸田理生の戯曲の困難さに胃が痛くなりました。
出演者13人は、ほとんどがおででこ初出演。小劇場で活動する役者が仕事をしながら演劇活動をしているのは今回も同じで、6月から始まった約1か月ちょっとの稽古は、全員のスケジュールがなかなか合わず、最後の最後まで苦しいやりくり。
企画、制作、舞台美術、衣装、宣伝すべてに渡って、予算と人手の無い弱小団体の苦しみが一気に噴出したような創作現場でしたが、有り難いことに作品の評価はかなり高いです。
パーカッションの生音と、低予算で仕上げたとは思えない衣装、美術。照明の美しさ。理生さんの書いたリズムの有る言葉を、フィジカル的に放つ役者の演技法。
舞台は総合芸術。今回は特にそう思う。
演出は芸術監督とも言われるけれど、これまでの公演では個々の役者の演技の底上げをするのが精いっぱいだった。でも今回私はようやく演技指導者の仕事ではなく、演出の仕事をしたと思える。
勿論もっと出来たはずだという悔しさや、忸怩たる思いは有るに決まってるが、本番と言う締め切りに追われる中、今回も様々な問題が起こる稽古を乗り越え、火のつかない役者たちに風を送り、寄せ集めの集団のギリギリの綱渡りでたどり着いた創造の結果は、私自身が観客として楽しめるものとなっていたと言える。皆それぞれがよく頑張ってくれた。
しかし、色んな人がいる。
出演者それぞれがそれぞれの火事を持ってる。
演者は、嘘を誠にするために、自分の全てを掛ける事を要求される。自分自身が火だるまになることもある。全く火が付かずに湿気って、煙ばかりもうもうと吹き上げる事も有る。真っ赤に染まった美しい火柱を吹き上げることも出来る。さて、今回はそれぞれどうだったのかな?
わたしは課題がはっきり見えた。
上手く行かなかったなら、やり方を変える。
変わることに臆病じゃない私は少し得な性格。
だから今は、火事が終わってとにかく嬉しい。
ほっとしている。
私も休養が必要。せめて今週位は・・・
でも、すぐ7月8月の芦見谷の企画に取り掛からないと。
7月29.30.31の空間造り第4弾の参加者募集中です。
詳細はこちら→http://odedeko-kyoto.blogo.jp/
夏休み前半に、打ってつけのこの企画。
どうぞ芦見谷ワイルドパワーを浴びに来てください。
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